ジャンプについて思う事 その4
そのシステムとは『アンケート人気による打ち切りシステム』です。週刊少年ジャンプを、ジャンプたらしめていた、この名物システム。本来は、作家に緊張感を持たせ、切磋琢磨させるためのシステムなのでしょうが、ここ数年はその利点よりも、弊害ばかりが目に付いてしまいます。一つは、無理やりの打ち切りにより作品自体の完成度が著しく落ちる事。どんなにそれまで人気があろうとも、どんなに長期連載の作品であったとしても、打ち切りが決定すれば、伏線なんてそっちのけで不時着させる。これではいい作品が完成するはずがありません。もう一つは、新人の育成を阻害すること。以前は、10週打ち切りを期待するような曲がった見方もしていたのですが、それでも、打ち切られた新人が、それをバネにして立ち上がってきていました。でも、最近は新人作家の意思が弱くなっている側面もあるのかもしれませんが、それ以上に、繋ぎの為の使い捨て感が否めません。ベテランを切捨て、新人を使い捨てる。アンケートを書く人ばかりじゃないはずなんですけどねぇ。意見を言いたければ手間をかけてハガキを送れと言うことなのでしょうか。・・・いろいろと問題あると思うんですけどね、このシステム。