カテゴリ:日々の暮らし
4階の窓からは風に揺れる松の枝のてっぺんと真っ白な雪が猛烈に飛ばされていくのが見えます
朝からずっとパソコンに向かっていてもう夕暮れになります 雪だなぁって思ってて、それで中原中也の詩を思い出して、本棚から茶色くなってシミだらけの詩集を取り出して読んでみたらちょっとイメージが違ってた。中原中也がよんだのは小雪の景色だったのだね。でも、せっかく取り出してみたのだから書きとめておこう 汚れちまった悲しみに・・・・・ 汚れちまった悲しみに 今日も小雪の降りかかる 汚れちまった悲しみに 今日も風さへ吹きすぎる 汚れちまった悲しみは たとへば狐の皮裘 汚れちまった悲しみは 小雪のかかってちぢこまる 汚れちまった悲しみは なにのぞむなくねがいなく 汚れちまった悲しみは 倦怠(けたい)のうちに死を望む 汚れちまった悲しみに いたいたしくも怖気づき 汚れちまった悲しみに なすところなく日は暮れる・・・・・・ 若いころ、こんな詩を読んでは感傷的になっていたんだけど、今読み返してみると、もう、ちっとも感傷的になれないんだなぁって。それでいいんだよなぁって。 現実。現実。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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