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カテゴリ:韓国ドラマ
昨日見終わった「魔王」の余韻から抜け出せずにいます。
昨日までこのドラマを見るのをすごく楽しみにしていたので、虚脱感というか。 録画してあるドラマはまだあるんだけど、なんか「すぐ、次」って気分になれなくて。 昨日は、未見の人のためにネタバレしないように書いたけど、今日は思いっきりネタバレで書いてみたいと思います。 なんで、こんなにひきずるのかというと、とにかく2人、特にスンハの人生が悲しすぎたから。難病とか、事故とか、親や恋人との別れとか、韓ドラには涙ネタが満載だけど、今まで見たどの韓ドラより、スンハの哀しさはダントツ。 ちょっと似てるなと思うのは、「善徳女王」のピダムかな。あれも最終回を見た後、ピダムの最期が後をひいたけど、でもピダムの場合は自業自得というか、もう少しなんとか選択の余地があっただろうというか。まあ、人を信じられないのは悲しい育ちの結果でもあるんだけど。 それに比べてスンハは、ああいう生き方しか選べなかったっていうのが痛々しい。ヘインや事務長という自分を理解してくれる人が現れて、やっと少し心が解けかかったのに、それは彼の苦しみを深くさせただけ。冷徹なままでいられたほうが、彼自身にとってはラクだったかもしれません。 それにしても、スンハを演じたチェ・ジフンの演技は見事だったと思います。 ほとんど表情も口調も変えず、いつも同じようなスーツ姿で立ってるだけ、みたいなシーンなのに、ほんのちょっとした目つきや口元を動かすだけで、冷酷さ、憎しみ、怒り、あざけり、はにかみ……いろんな感情が表現されていたように思います。 俳優としては、オス役のオム・テウンの方がずっとベテランだけど、むしろ彼は空回りして見えるほど、「食って」しまっていたという印象を受けました。 一連の事件は、スンハが仕掛けたことではあるけど、誰にも殺人を指示したわけじゃないし、実際に彼の狙い通りに動いてくれるかどうかは分からなかった。 スンハがオスに「私を裁くことは絶対にできない」と言っていた通り、仮にヨンチョルがすべて話したとしても、スンハの罪を法律で裁くことは無理ですよね。スンハがしかけなければ事件は起きなかったのは事実だけど、事件の現場に行き、実行することを決意したのはそれぞれの犯人たち次第。そして、それが相手を殺すことにつながるかどうかも運次第だった部分も大きいわけで。(見事に思い通りには行くのは、いかにもドラマだけど) 「神は運命を決めるけど、人は運命を変えられる」みたいなセリフがあったけど、スンハという「神」が作ったストーリーを、「人」は変えられたはずなのに、そのまま突き進んでしまったってことなのかな。 最初は気になった細かいトリックが途中でどうでもよくなったと、昨日書いたけど、ヘインの超能力のことも途中からフェードアウトしてきた感じ。でも、スンハの生い立ちが分かるまでの前半は、サスペンスっぽい仕掛けで注目させておいて、後半は人間ドラマ的な部分でのめり込ませていくっていう手法は、見事だったと思います。それぐらい、終盤の展開は胸に迫るものがあった。 これ、見てる方がこれだけひきずるんだから、演じた俳優さんも、終わったらしばらく呆然しちゃたんじゃないかしら。役が乗り移っちゃって(笑)。 ところで、このドラマ、その後日本でもリメイクされてるんですよね。 ![]() 送料無料!!【DVD】魔王/大野智 [TCED-389] オオノ サトシ【smtb-TD】【saitama】【smtb-k】【w3】まあまあの評判みたいだったけど、どうなんでしょ。見てみたいような、やめておいたほうがよいような?? 両方見た人がいたら、ぜひ感想を聞かせて下さいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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