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カテゴリ:本
その昔、「偉大なるギャツビー」のタイトルで翻訳されたときに読んだけど、当時はよくわからなかった。
訳もなんだか難しかったし、あんまり記憶に残らなかったのだ。 今回は村上春樹氏の訳で読んだ。 村上氏の大ファンということを置いておいても、素敵な訳だった。 というか、私は村上氏の翻訳は本当に素晴らしいと思っている。 ので、ついつい翻訳本も買ってしまうのだ。 「グレート・ギャツビー」って、こんなに悲しい話だったのかと、びっくり。 あれ?こんな最後だったのか。 ギャツビーって、実はすごく臆病者だったのか。 とかとか、新鮮な発見がたくさん出てきた。 あとがきで、村上氏がこの作品は自分の人生の中で間違いなく1番重要なものだと書いていたけれど、その気持ちが伝わってくる。 別に、村上氏の本来の文体がそこに出ているとか、そういうことではなくて、とても丁寧に訳されていると感じたってことですが。 きっと、村上氏が言っている様に、この作品はやはり原文で読むのがいいんだろうな。 でも、そこまでの理解力がない私にはやはりこのように素敵な翻訳をしてもらえるととてもありがたい。 翻訳って、ものすごく難しい作業だと思うんだけど、いつも丁寧に、本来の作家の意図やそのときの言葉の流行などを損なわないように訳してくれる村上氏に感謝。 おかげでたくさんの素敵な作家を知ることができました。これからもたくさん訳してください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年01月05日 23時51分21秒
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