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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2024.03.03
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カテゴリ:音楽

♪ ムズムズとし始めている紅のばらの若芽のふふふふとあり


 今朝の中日新聞「中日春秋」に、卒業式で歌われる「蛍の光」について書いている。

「オールド・ラング・サイン」(Auld Lang Syne)は、スコットランドの民謡、また非公式な準国歌で、日本では「蛍の光」の原曲として知られる。
 古くからスコットランドに伝わっていた歌で、現在に至るまで、特に年始、披露宴、誕生日などで歌われる。英国のEU脱退をめぐり、2020年1月29日、欧州議会が離脱協定案を可決すると、議員らは総立ちになってこの歌の大合唱となったとか。

 そんな歌が、何故か日本では別れの歌として定着しているという不思議。


拡大します。

▼日本語訳は国学者の稲垣千穎(ちかい)だが、歌詞の雰囲気が元になったスコットランド民謡の世界とは大きく異なる。不思議である
▼「蛍の光」が学問にいそしんだ日々を振り返りつつ「別れ」を強調しているのに対し、原詞の方は旧友とかつての日々を懐かしみながら、酒をくみ交わすという内容である。別れよりも再会の喜びを歌っている
▼卒業シーズンとなった。今年も卒業生たちは「蛍の光」を歌い、別れを惜しむのだろう。とりわけ、能登半島地震の被災地の卒業生のことを思う。おだやかならぬ暮らしの中での友や恩師との別れ。地元を離れる卒業生もいる。歌詞の「けさはわかれゆく」が切なかろう
▼寂しい別れの歌よりも再会の歌の方を聞きたくなる。震災から立ち上がり、落ち着きを取り戻した地元で、今年の卒業生たちが再会し、手を取り合う。そんな日が早く来ないかと願う。卒業おめでとう。


 以下は、Wikipediaの記事を引用しています。(ウィキソースにオールド・ラング・サインの原文がある)


 歌詞を現在伝わる形にしたのは、スコットランドの詩人のロバート・バーンズで、従来からの歌詞を下敷きにしつつ、事実上彼が一から書き直している。この歌詞は、旧友と再会し、思い出話をしつつ酒を酌み交わすといった内容になっている。

Auld Lang Syne (Songs from Robert Burns)
1. Should auld acquaintance be forgot,
and never brought to mind ?  旧友は忘れていくものなのだろうか、
Should auld acquaintance be forgot,
and days of auld lang syne ?  古き昔も心から消え果てるものなのだろうか。
   CHORUS: コーラス:
For auld lang syne, my dear,
for auld lang syne,       友よ、古き昔のために、
we'll tak a cup o' kindness yet,
for auld lang syne.     親愛のこの一杯を飲み干そうではないか。

2. And surely ye'll be your pint-stoup !
And surely I'll be mine !    我らは互いに杯を手にし、いままさに、
And we'll tak a cup o' kindness yet,
for auld lang syne.   古き昔のため、親愛のこの一杯を飲まんとしている。
    (CHORUS) (コーラス)

3. We twa hae run about the braes,
and pou'd the gowans fine ;   我ら二人は丘を駈け、可憐な雛菊を折ったものだ。
But we've wander'd mony a weary fit,
sin' auld lang syne.   だが古き昔より時は去り、我らはよろめくばかりの距離を隔て彷徨っていた。
   (CHORUS) (コーラス)

4. We twa hae paidl'd in the burn,
frae morning sun till dine ;    我ら二人は日がら瀬に遊んだものだ。
But seas between us braid hae roar'd
sin' auld lang syne.     だが古き昔より二人を隔てた荒海は広かった。
   (CHORUS) (コーラス)

5. And there's a hand my trusty fiere ! いまここに、我が親友の手がある。
And gies a hand o' thine !     いまここに、我らは手をとる。
And we'll tak a right gude-willie waught, いま我らは、良き友情の杯を飲み干すのだ。
for auld lang syne.     古き昔のために。
   (CHORUS) (コーラス)

 この意訳は誰のものか分からないが、あまりいいとも思えない。




 1949年(昭和24年)に日本で初上映されたアメリカ映画『哀愁』(1940年制作)の中で、「オールド・ラング・サイン」 のメロディからなる挿入歌が使われた。レストラン閉店前の最終伴奏曲として流れたため、これに倣って閉店時の曲として定着したと思われる。

 このワルツが非常に印象的だったため、日本コロムビア洋楽部が音源を探したが、契約先の海外レーベルにはなかったため、コロムビア専属の作曲家古関裕而に採譜・アレンジを依頼し、古関裕而の名をもじってユージン・コスマン(Eugene Cossmann)楽団の名で発売した。当時の人々は、外国録音の音盤だと信じて疑わなかった。

 ユージン・コスマン管弦楽団の「別れのワルツ」は日本におけるクリスマス・レコードの定番として大ヒットし、1953年までに累計29万枚、1953年のクリスマスセールで10万4000枚を販売している。


別れのワルツ(クリックでYouTubeへ)

 閉店案内に流れるこれは確かに3拍子のワルツだ。てっきり「蛍の光」だと思い込んでいたが、蛍の光は4拍子なので気が付いても良さそうなものだが・・。



 作曲者不詳。日本でいうヨナ抜き音階と同じ音階による旋律なので耳なじみが良いわけだ。演歌や君が代でおなじみの日本音階。詳しく知りたい方は、こちらを参照してください。


 ここまで耳に馴染んでいる曲を今更「再会の歌」にイメチェンは出来ないだろう。
 でも、秋元康辺りが作詞して、新しい曲想で「再会の歌」を作っても良いんじゃないかと思う。春に「蛍の光」で別れを惜しみ、秋に「星の光」で再会を喜び合う。コロナや自然災害で離ればなれになってしまった若者たち。分かればあればこそ再会もある。

 平凡の中にもドラマは潜んでいる。季節のめぐり逢いと共に生きているわれわれ人間にとって、別れはつきもの。再生のための試練でもある。





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最終更新日  2024.03.03 11:07:38
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