♪ 大谷や40・40(フォーティーフォーティー)の達成は
満塁さよならホームランなり
やったね!大谷。40-40達成。6人目ではあるが、126試合目での史上最速。
4回の第2打席で内野安打で出塁し今季40個目となる二盗を成功させて、40-40同時達成はもちろん史上初。
盗塁成功率は91%。リッキー・ヘンダーソンやイチローは81%台
なので、これも破格の数字だ。
なんてこった。同点の9回2アウト満塁に劇的なさよならホームランで達成とは!! それも、初球を一振りだ。いやはや何かを持っている男。神がかり的で、あまりにもドラマチックな瞬間だった。NHK/BSの解説者・岩村明憲氏は「もはや神」だと。彼は、“満塁で大谷に回ってくるかもしれない” と予測していた。
このMLB歴史上の瞬間を、私も確と見届けた。こんな劇画みたいなことを平然とやってのける大谷は、もはやまぎれもないスーパーマンだ。
見る側はスーパーマンを観る感覚なので、三振が三打席続いたりすると信じられない気分だ。
今は打率が3割を切ってしまっていて、三冠王の望みはほぼなくなっている。しかし、期待値が高いので物足らなく思ってしまう。
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インタビューに入る瞬間に祝福のシャワーを浴びて・・。
ホームラン40本、40盗塁を達成したことについて聞かれると、「もちろんそれもうれしいし、何より最後に打てた、勝てたことがドジャースに来て今のところいちばんの思い出になっています。打席では何も考えずに1本打ちたいなという気持ちで、ホームに帰ってきて気がつきました」と話し、
そのうえで、「記録自体が目的になるというよりは、勝つための手段として、そういう記録を作れたのは大きなことだと思う。ポストシーズンに進出してワールドシリーズに勝つことがいちばんの目標なので、自分の数字はあとからついてくればいい。こういう場面でたくさんのファンの前で打ちたいなと思っていたので、本当にいい思い出になった」と話している。
自画自賛するようなことは一切なく、あくまでも優勝のために集中していると言うばかり。大谷にとって数字は、途中経過に過ぎないのだろう。
最高の笑顔で選手に迎えられる大谷。 |
残り33試合。3試合に1本、1盗塁のペースで積み重ねていけば「50-50」に達することになる。
「45-45」を達成した選手さえいないが、デーブ・ロバーツ監督は「1か月以上もシーズンが残っている状況だし、この男なら、何でも可能だと私は思う」と前人未到の快挙達成を信じている。
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MLBでは昨年ルール改正が行われたことが追い風になっているのも確かだろう。
投手のけん制数が制限されて、盗塁のスタートを切りやすくなっているし、ベースのサイズが1辺が約7.6㎝大きくなっている。塁間の距離が短くなったし、スライディングでのタッチを避けやすくもなっている。
そのため大リーグ全体で、2022年が2486だったものが2023年には3503個に急増している。
★「けん制球」は、3度目までにアウトにしなければボークとなり、走者は自動的に進塁する。 事実上、1打席2度までとなった。(プレートを外す行為も含めて1打席につき2球までとするルール。)
3球目は無いとわかれば安心してリードを取ってスタート出来るわけで、ランナーが俄然有利になる。
ピッチクロック(ピッチャーがボールを受け取ってから投球動作を開始するまでの制限時間で、ランナーなしの場合15秒、ランナーありの場合18秒。)導入と同様、試合時間の短縮が目的。
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