晴れ時々明日香　in　Canada

昨日、息子の光（仮名）があわてて帰ってきて開口一番　

　　　　　　
「ママ、オオクワガタがペットショップで1匹74円で売ってるんだよ。買ってもいい？」

「74円？それは絶対にないって。だいたい虫は捕まえるもんじゃないの？」

「じゃぁ、あんなクワガタどこで捕まえるのさ。いないんだから。」


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ちょうどそのとき、夫が帰ってきて光が事情を熱心に説明すると「じゃぁ、パパがいっしょにペットショップに行って見てこよう」ということになり、光は小銭しかない熊の自分の財布から74円を取り出しました。

　しばらくして、夫としょんぼりした光が帰ってきました。

「オオクワガタ74円で買えた？」

「ううん、74mmだった。」

「だったらいくらだったの？」

「2匹6,000円....

「２匹、６，０００円！！！！」

「でも欲しいんだよ。飼いたいんだよ。いま学校の男の子の間で、クワガタがすごく話題なんだよ。」

「去年は、カブトムシ買って3日もしないで死んじゃったし、6,000円ってすごく高いんだよ。光のおやつ2ヶ月分だから、光2ヶ月おやつ無しにして、クワガタ買う？おやつ2ヶ月無しで、クワガタ買って3日で死んだらどうする？だいたい虫は買うもんじゃなくて、探して捕まえるもんと違うの？」

「でもあんなのいないんだよ。」

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　以前は子供達が自分で捕まえた虫達も、今は自力で見つけるのが難しいし、ペットショップで買うものという意識になりつつあるんでしょうか？

　それにしても虫をお金儲けの為に大人がこっそり乱獲したり、繁殖させてペットショップで子供達に向けてこれ見よがしに見せ付けて、売っているっていうのはどうなんでしょうか？

　時代の流れで、虫も希少価値があれば、値段が高くなるのはしょうがないとはいうものの、このような環境の中で子供達は「お金が欲しい。お金があればなんでも買える。お金はいいな」っていう金銭感覚を刷り込まれていくのでしょうか？

結局、光は明日の早朝、近所の秘密の裏山にパパと「コクワガタを探しにいく」ことでひとまず納得させたけど、今後どう対応いっていったらいいのかと悩むところです。

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