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テーマ:最近観た映画。(40126)
カテゴリ:映画
マーロン・ブランドって、やさしいけど、気難しいっていうか、
不機嫌そうっていうか、かなり癖のある俳優のイメージが強くて、 スマートで洗練されたって言葉とは真逆にいるので、 結婚したいタイプの男性ではありませんが、 俳優として、一人の人間としては、かなり魅力のある存在です。 どこか寂しげで、つらさを知っているから、 不器用にやさしくて、笑うととってもかわいくて、 欺瞞的な社会に反抗的っていうか・・・・ この波止場を見るとブランドが、ジェームズ・ディーンや ポール・ニューマンにも影響与えたっていうのが、 わかる気がします。 「波止場」は真面目な社会派で緊張感のある映画です。 音楽もバーンスタインで効果音的な強烈さがあります。 そんな暗く、固いテーマでありながら、 マーロン・ブランドの表情・演技に釘付けで、 彼の魅力とともに、引き込まれていきます。 マーロン・ブランドの演技は、ブランドの人生ともダブリます。 小学生の頃は黒人が蔑視されていた当時の風潮にも関わらず 黒人の生徒と仲良くしていたただ一人の白人であったため、 白人の教諭から睨まれたり、 16歳の頃に、父に強制的に陸軍アカデミーに入学させられますが、 教官に対しても常に反抗的で、謹慎処分になったりと一筋縄では いかない青少年期だったようです。 アカデミーでは、卒業直前に退学処分にされてしまうのですが、 ブランドの除籍について「あまりにも一方的で極端すぎる処分だ!」 「公正ではない!」と学生全員が憤慨。 次第に学生たちの行動はエスカレートを極め、ストライキを開始し、 根負けしたアカデミーの校長はブランドの復学を認めますが、 ブランドは復学を拒否。 (このあたりのカリスマ性は出演映画とダブリます) その後、クラスメートがブランドに宛てた激励の手紙を 自宅の寝室に飾って大事に保存していたそうです。 ただ晩年までブランドは、自分には教育が欠けている事を 酷く恥じていたとか。 こうしたブランドの反人種差別の姿勢は、 アカデミー賞受賞拒否だったり、一貫しています。 こんなに世間に媚びずに非難をされようと我が道を行く俳優って なかなかいませんよね。 私が男なら、自分はできないからこそ、マーロン・ブランドには、 憧れるでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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