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テーマ:最近観た映画。(40126)
カテゴリ:映画
デブでハゲで、見た目はパッとしないけど、
料理と美食を愛する天才シェフが、美人で平凡なパート主婦に恋をする、 ちょっぴりほろ苦いラブストーリー。 恋心を料理に託す純真な男と、 それを食べることで愛を受け止める天真爛(てんしんらんまん)な女性の 微妙な関係を優しく描き出す映画 ってことですが、正直、ちょっとこの女性エデンの図々しさと、 無責任さ、無邪気さには、呆れます。 それに対し、自分は恋愛対象にはなれるはずはない、と エデンに迫ろうともせず、距離を置きながらも 料理にその情熱をこめる、グレゴリーの控えめで、やさしい姿勢には、 好感が持て、ウルウルとエデンを見つめる視線は切ないです。 エデンと出会ったことで、今まで感じたことのなかった、 ささやかな幸せな時間を持てたけど、 遂には自分のお店さえ、失い・・・・・って顛末を グレゴリーは、どう思っているのかな? お店は自分でもやり直せるけど、誰かを愛したり、 愛する人の喜ぶ笑顔を見る幸せな時間は、 必ずしも叶うものでもないし、 グレゴリーはエデンと出会ったことで、変われたこともあったはず。 料理中のエグいシーンもあり、このグレゴリーの作り出す、 “官能料理”こと“エロチック・キュイジーヌ”と呼ばれる 生き物の性と生を絞り出すような魔法のエッセンス入りの 媚薬のような創作料理は、魅力的だけどやっぱり遠慮するとして、 あのケーキのプラリネは食べてみたいです。 最初、「なんだこの映画?」と思って観ましたが、 予想をいい意味で裏切ってくれた映画でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.01.18 09:38:53
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