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カテゴリ:映画
この映画は、クリント・イーストウッドが、
監督・主演の1976年製作の西部劇で、 アメリカ建国200年記念として製作されたものです。 西部劇と言っても、西部の町を舞台に繰り広げられる、 無法者と強いガンマンの戦いの構図とはちょっと違います。 時代背景は、1860年代なかば南北戦争中。 南北戦争の勝者である北軍の活躍を称えるのではなく、 同時代を生きた、さまざまな立場の人たちを通じて、 その時期のアメリカの歴史の空気感を、 多面的に感じ取れる映画になっています。
私は、西部劇でネイティブインディアンが、 少しでも残虐非道な非文明的な民族に描かれると、 とても悲しい気持ちになるのですが、この映画の中では、 開拓者達に追いやられた立場ながらも、 個性豊かにイキイキとした描かれ方をされています。
イーストウッドというと、タフでハードボイルドで、 攻撃的なタカ派的な印象を持ちますが、 彼が作る作品には、弱者に対する観察眼や 温かく見つめる視線を感じます。 この作品もまた、強くてかっこいい正義だけでは飽き足らない、 クリント・イーストウッドの冷静で知的な一面を感じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.08.12 22:00:59
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