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晴れ時々明日香 in Canada

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2014.10.23
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カテゴリ:映画
この「太陽の帝国」という映画、SFかなって思って、
あまり期待せずにみたら、
なんと中国の日本軍の捕虜収容所に入れられたイギリス少年の話で、
びっくり!

しかも監督は、あのスティーヴン・スピルバーグ。
イギリスの小説家J・G・バラードの体験をつづった半自伝的な長編小説が
ベースというから、こちらも驚き。



私は、この映画、楽しめました。

この映画で誰が悪役だとか、歴史的考察が正しくない、とか
反日感情があるとか、そういうことではなく、
飛行機好きで、深刻な状況下で必至に自分の立場を探りながらも
遊びを見つける少年目線の素直な感性が、
よく描かれていたと思うし、
すごく私には伝わってきました。

映像的にもとても綺麗で、とくに空や戦闘機に対する
スピルバーグのあこがれも少年の想いと重ね合わせるように
ゼロ戦も含め、とても美しく撮られていたと思います。



日本軍にしても実際の戦争下では、もっとひどい対応を
収容所でしていたのではないかと思うし、
もっと日本軍をもっと残虐非道に描いたものもあるし、
山田君やガッツ石松さんを入れて、ポイント的にも
明るく描かれていて、ホッとしたくらいです。

私はいい映画だと思ったんですが、スピルバーグの作品の中でも
評価は高くないみたいで、意外でした。

カナダの息子の友人の歴史好きのカナダ人もこの映画は嫌いらしく、
その理由が、日本軍が悪く描かれすぎだそうです。

そんな風に日本に対して思ってもらえるのは嬉しい気もするけど、
現実はもっとひどかったとしても不思議はないでしょう。

戦争時は人間性を麻痺させ、多くの人を不幸にさせてしまうし、
戦争後も複雑な感情を当事国の人々に残し続けるし、
やっぱり絶対してほしくないですよね。


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Last updated  2014.11.14 06:56:43
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