テーマ:新たなる旅立ち!(421)
カテゴリ:むかし話
Tokiさんのブログで、学生向けワンルームマンションの 内装のリフォーム・クリーニングのお仕事を拝見していると、 自分が学生だった時のことを思い出してしまった。 卒業・入学… 今まさにそんな旅立ちの季節ですね 私も下宿に住んでいた。 大家さんが1Fに住み、2~4Fを学生向け賃貸アパートとして リフォームされて、ちょうど新築されたばかりの物件だった。 一人暮らしをすることに、母親は特に心配していたが、 大家さんが下にいらっしゃるし、こういう所が安心かもしれないねと 実際見て、納得して決めた。 1部屋と小さいキッチン・バス・トイレ付きの、川沿いのアパート。 他の物件をあまり色々見て回ったわけではなく、 なんとなく直感で、ここでいいな、という感じだった。 入学してまもなく、ギター・マンドリンクラブに入部して、 (高校時代の話がとんでるけど、まぁ許してください) ある日「新入生にあなたと同じ下宿の人がいるみたいよ」と 誰かにきかされた。 そういって、挨拶してみた、初対面の男子だった。 驚いたことに、同郷だった。 でも高校が違っていたし学部も別だったので、初顔合わせだった。 なんと、それも、部屋の位置もちょうど上下階だった。 向こうもビックリしていた。 このように、全く偶然だったわけだけど、クラブの先輩からは 「なんでおまえら同じ下宿の上下なんだ?!」と後々よく不審がられた。 クラブの部室があった棟から下宿までは、自転車で30分ぐらい、 私にしては、結構遠かった印象がある。 練習も週2回の合奏に週1回のパート練習があったが、 (演奏会前になると毎日) 新入生で、少しでも早く上達したいから毎日のように行っていた。 早く上達したいから…半分は本当だが、 ここに来れば誰かいる、という自分の安らぎの場所になっていたから。 彼はギターパートで、その年のギターには下宿生がたくさんいて 当然、皆、夕飯は外で食べるようになり、 私も半分自炊・半分外食というような生活を送っていた。 夕飯を大勢で食べに行くのが楽しみになっていたし。 部室に戻ってきて、また少し練習したり、 帰るのが夜遅くなる。 下宿の同じ彼と、自転車で一緒に帰ってもらうと安心だった。 1年間、そうして帰る日が多かった。 でもお互い、何の恋愛感情もなく、何のロマンスも生まれなかった。 (期待した…?・笑) 2年になると、私が原付を買って、それで登下校するようになったので、 もう一緒に帰ることもなくなった。 外から見て、部屋の電気がついてなければまだ帰ってないな、とか 今誰か来てるなとか、そういう気配は感じ合っていたけれど、 お互い干渉し合わず、それで過ごしやすかったのかどうか、 2人共、その下宿を変わることなく、4年間お世話になった。 進路はそれぞれ違い、その後何かのOB会で会ったかもしれないけど、 それでももう十数年会っていない。 年賀状のやりとりだけは続いている。 彼もがんばって生きているようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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