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果たし状だな ・・時は?場所は? 松平帯刀邸では、染吉を盾に七人衆がやってくるであろうと思っていたが、平原一人でやってくるという伝六の知らせを受け動き出します。 平原を迎え撃つために、染吉を隣の屋敷に連れて行くのを蓮華院が見ていました。 客間に通された平原のところへ間部老人がやって来て、あくまで鬼神組に楯突くつもりかと聞いてきます。平原はそんなつもりは少しもないと答えます。 では、今日の村山座に於いての件はどう申し開きをするのか、と聞いてきます。 「身分もわきまえぬ血気の振舞い、如何様にもして・・」との平原の言葉に、「その口裏に嘘はないな」と言い、「はい」と平原がいうと、帯刀には口添えしておく、しばらく酒を飲んで待て、と言って行きます。間部老人が客間から出て来たところを見た蓮華院は先ほど見た染吉のことといい、平原が来ていることといい、胸騒ぎを覚えたようです。 腰元達が持ってきた酒をうまそうに飲んだ平原は、眠くなったと脇息を枕にして横になります。その頃、帯刀らは平原を襲う準備を整えています。酒に酔ったといって横になった平原は、部屋に近づいて来る者が・・と目を開けて用心しています。 障子が開きます、蓮華院でした。 蓮華院「落ち着いている場合じゃありませんよ、早くいらして」 平原 「うん?何処へ」 来れば分かると言って、染吉が押し込められているところを教えます。そして 蓮華院「言っときますけどね平原さん。あたしが命がけでこんなことをするのは、 秋月さんが喜ぶ顔が見たいからなんですよ。さあ早く」 平原がいないので探していた帯刀はからくり戸の部屋にいた蓮華院がやったことだな、といい蓮華院を斬りすてます。 染吉を助け逃げようとした時、戸の向こうに蓮華院の声を聞いた平原は助けようとして「蓮華院殿」と何度も呼びつづけ一生懸命戸をたたきます。そこへ狙いを定めた帯刀の槍が平原の脇腹に突き刺さります。うろたえる染吉に逃げるように言い、平原は斬られながらも力を振り絞り立ち向かいますが、残念!!意識がなくなにってきます。「おせん、酒はもういい・・もう飲めん・・」と言い倒れます。そこへ帯刀が止めを刺します。 染吉は平原から言われたように甲府の勝川のところへ向かっていました。 平原からも染吉からも連絡がなく案じていた村瀬と秋月のところに、女将のおとよが早飛脚で染吉からの書状が届いたと持ってきました。 内容は、平原さんのお蔭で危ないところを救われ、言われたように甲府へ出発しました。ただ、平原さんのことを思うと、ただただおいたわしく胸ふさがる思い、と書いてありました。 「それでは、平原さんは」というおいとの言葉に、 秋月「(強い言葉で信じたくないというように)そんなことはない、(悲しみが込み上 げてきて)そんなはずがあるものか・・・あの平原に、そんなぁ・・・そん な、そんなはずはない」 平原の生死はいずれにしろ確かな証拠を掴むために、新田と相良に、今夜帯刀の屋敷を見張るよう命じます。 その夜、屋敷から中間が大きなつづらを背負って出て行き川へ放り込だので、そのつづらを持ち帰ります。そのつづらを開けて、皆が唖然とします。 甲府勤番の勝川のところに、染吉が来たと言う知らせを聞いて、勝川は江戸でただごとではないことが起きた、と察します。平原さんが、私を助けて…、帯刀の屋敷で…と染吉が言うと、「斬られたか」と勝川が言います。拙者が平原を殺したのだ。「あの時、ひと思いに帯刀を斬ってさえおけば。念であったろう…無念であったろう。骨はこの勝川が拾ってやるぞ」勝川は決意をするのです。 数日過ぎたある日、村瀬、秋月、新田、相良の四人が、平原の位牌に手を合わせたあと、神妙な顔つきで新田が「甚だ勝手ですが、今日かぎりお別れいたします」と。突然のことに、村瀬と秋月は驚きます。 村瀬「なに、分かれる?」 秋月は相良の方を見て 秋月「お前もか」 相良が「はい」と答えます。 秋月「そうか・・・明日は平原の初七日だ・・・お前たちは、その日を決期して命 を捨てようというのだな」 相良「けしてそのような」 という相良に向かって 秋月「黙れ! 俺の目は節穴ではないぞ」 相良と新田は息を呑み、うなだれます。 村瀬「無理もない、もっともだと思うが、いずれ近く勝川さんから何だかのご指示 があるはずだ。それまで待てぬか」 秋月「短期一徹の俺でさえ、抑えに抑え辛抱しているのだぞ。待てんなら待てん と、はっきり言って見ろ」 その様子を見て、おいちがそわそわしていると、秋月の声にちびが泣き出してしまいます。新田と相良はうなだれたままでいます。 間部が蓮華院は病死ということで上手くいったとやってきます。帯刀は勝川の方はいっこうに沙汰なし・・密かに爪をといているように思えると。 帯刀は間部がおいちのことを諦められないでいるのがわかり、今夜にでもおいちを奪い返し、ついでに、村瀬や秋月達の始末をつけてしまおうと言い、筆と紙を用意させます。 使いの者が帯刀の封書を持ってきて「すぐさまご返事を」と・・何と書いてきたのか、村瀬が開封するのをじっと見つめる三人。 見ていて、秋月が「果たし状だな」、村瀬が「うん」と言います。 秋月「時は?」 村瀬「今夜即刻」 秋月「場所は?」 村瀬「秋葉原だ」 秋月「多勢を頼んで討ち取ろうという寸法だな」 直参旗本の名にかけて、帯刀はじめ五人で来るという、永井兵庫殿が出向き公平に立会人になるという文面です。 新田「嘘だ、罠です」 秋月「いや、それにしても、行って確かめなければ、卑怯者と笑われよう。村瀬、 お主の存念はどうだ」 村瀬「聞くまでもないこと、勝川さんのご指示があるまでと思ったが、”承知し た”とそう伝えろ」 相良が使えの者に伝えにいきます。 村瀬がおいちに「お聞きの通りだ、武士の意地をお分かりくださるか」と聞くと、おいちは「はい、よく・・」と答えます。すると、秋月がおいちに 秋月「それでは、ちびの母親になってやってください」 おいちは「えっ」とびっくりします。 秋月「いや、我々は必ず帰ってくる、来るがしかし、この際ちびの将来のために、 お願いしておきたいのです」 おいちは、じっと秋月をそして村瀬の顔をじっと見つめ、暫し考えて、おいちは「承知いたしました、あと後のことはご心配なく、お気を楽においでなさいませ」と秋月に返事をします。 万一に備え、相模屋へちびと行くように言うと、四人は呼び出されたところへ向かいます。 続きます。
水戸黄門・・・(6) 2023年11月28日
水戸黄門・・・(5) 2023年11月23日
水戸黄門・・・(4) 2023年11月17日
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