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岩松と申す三下でござんす (この場面から橋蔵さま出番になります) 助五郎一家に草鞋を脱いだ雪崩の岩松と名乗る流れ者が、一宿一飯の義理で、助五郎一家のからの使いとして清滝の佐吉の来るのを待っています。 暗闇から出て来た雪崩の岩松は、清滝の佐吉の前に出ると、 岩松「清滝の佐吉さんで」 佐吉「佐吉はおいらだが」 確認をした岩松は、仁義を切りだします。 岩松「不躾に参上いたしやして、失礼さんにござんす。手前方一宿一飯の義理で、 飯岡の助五郎親分のところへ草鞋を脱ぎやした岩松と申す三下でござんす。 先道を急ぎますので身づくろい身構えのままはばかりやす、ご無礼さんにご ざんす。早速乍ら助五郎親分の身内の成田の甚蔵親分の口上を申上げやす。 今夜四つ半、蛇竜河岸にて対タイで掛川でのけりをつけてえとのこと、恐縮 ながら、この場でご返事をいただきとうござんす」 と言い、岩松は佐吉を見上げます。 それを受け、 佐吉 「ご口上ごくろうさんにござんす。承知した、とおつてえくださいやし」 と佐吉は承知し、お静には江戸に帰るように説得します。 伝言を依頼した助五郎は、使いから戻った岩松に手伝ってくれと頼むのです。 助五郎「客人、介添人だから手は貸せねえってえのは分かるが、まあお前さんもと にかく飯岡一家に草鞋を脱いだ義理はあるはずだ。なっ、例はたんまりは ずむから、抜打ちに佐吉の野郎をやってくんねい」 その言葉に、岩松は助五郎をきりっと睨み、 岩松 「親分・・・おらあ筋の通らねえことはでえきれいだ・・・相対で勝負をす るという口上だから、俺は使いに行ったんだ。なんでい、・・・四人も五 人も引っぱって来やがって俺はさっきから胸んなかむかむかしてるんだ い」 助五郎「何だと、・・てめえがそんなきれいな口をきくんなら、俺にも言うことが あるぞ。(助五郎が十手を出して)おい岩松・・・上手く化けたつもりだろ うが、この助五郎の目は誤魔化せねえぞ」 岩松が助五郎の顔を睨みます。 助五郎「俺も十手捕り縄を預かる助五郎だ、てめえが関八州に隠れもねえ、大盗人 の雨傘の勘次ということぐれい、草鞋を脱いだ時から見破ってたんだい。 ・・・それでも助太刀は出来ねえのか」 少し間をおくと、岩松は下を向いて、 岩松 「悪かった、・・・勘弁してくれ」 その言葉を聞いて「じゃあ、やるんだな」と助五郎が言ったとき、佐吉が来たという知らせが入り、成田の甚蔵達が動きます。 続きます。
水戸黄門・・・(6) 2023年11月28日
水戸黄門・・・(5) 2023年11月23日
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