テーマ:華麗・大川橋蔵の時代劇(439)
カテゴリ:大川橋蔵 映画 (準主演・共演)
命を粗末にしてはいかんよ
新選組が但馬織之助を取り逃がしたため、心当たりのある者は直ちに届け出るようとの高札が立ちます。 指名の高札が立っては、織之助の弁明を聞かなければならないと、勤王派の面々が集まりました。それに対し織之助は、 織之助「何を弁明するのだ、身に覚えのないことを弁明しろといわれても・・」 宮部貞三が、「理屈はそうだがしかし・・・」と言ったところで、 織之助「いや、よろしい、諸君がそれほどお疑いなら、腹を切りましょう」 宮部 「なに、腹を」 織之助「拙者は、これまで誠心誠意及ぶ限りのことをつくしてきました。にもかか わらず、かような汚名を着せられるとは、甚だ心外です。・・・この上 は、腹を切って身の潔白を・・・」 そのとき、「待てよ」と倉原が織之助の言葉をさえぎります。 倉原 「但馬君、命を粗末にしてはいかんよ」 織之助「けれど、倉原さん」 倉原は、織之助にこう言います・・・君の気性では押し込みはできない、するはずもない。そして、隣りにいた前原に言います・・・ 但馬君とは同郷で親友だ、何か彼のために弁解することはないか。・・・前原は、それに対し、その気持ちは十分にあるが、同居していないので・・・。 但馬君の夜の行動までは保証できない。・・・前原は「はあ」と答えます。 だがね、高札によると、押し込みはいつも二人だ、かりに但馬君が下手人だとすると、さしづめ君は、その相棒ということになるが。・・・前原は驚いた様子で「よしてください、拙者はそんな」 この件は、桂が帰ってくるまで保留にすることになりました。 料亭山清の座敷で近藤は千恵菊を呼び、織之助のことを聞いていたところに、大野屋治兵衛が是非とも会いたいということでやってきます。用件は芹沢鴨のことでした。 近藤は芹沢を嵐山に誘い、大野屋が隊の者に筋違いの扱いを受けたようで、芹沢さんの名を騙っていたといい、芹沢に泥をぬった奴はあなたの手で始末するように、と話します。 お蝶は近藤から耳打ちされ、お梅の家を探っていたところに芹沢が帰ってきます。芹沢の帰りを待っていた村山や隊員に、大野屋が近藤にすがったことで、大野屋の口を封じることが先決だが、その前に脅しで今夜火をつけると出かけて行こうとしたとき、庭の方に人の気配を感じたようです。 大野屋に向かった芹沢一行をつけてお蝶はよしずがあるところに隠れます。先へ行ったはずの芹沢が戻ってきてお蝶が隠れているよしずのところで立ち止まり、刀を抜くとよしずの中へザクッと刺しました。 わき腹を刺されながらも、お蝶は近藤のもとにたどり着きます。近藤の「誰にやられたんだ」に「芹沢・・・お聞きになったことはみんな本当でした」「その芹沢は何処にいるのだ」お蝶は「・・大野屋」と言って息絶えます。 大野屋に火をかけた芹沢達の前に現われた近藤は、一刀のもと芹沢を倒します。その様子を伊東甲子太郎がみていました。 翌日、お梅が屯所に連行されます。土方が近藤にお梅の自白から、勤王派の名をかたって押し込みをはたらいたのは山本と村上ということが分かりました。 続きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年03月18日 22時04分52秒
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