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2012年08月23日
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Bill Evans:Live At Art D'Lugoff's Top Of The Gate

カテゴリ：ジャズ



　最近発掘されたビル・エヴァンス、エディ・ゴメス、マーティー・モレルというメンバーでの初期の録音。
　
１９６８年１０月「トップ・オブ・ザ・ゲイト」でのライブです。

ＣＤ２枚に１セットづつ収録されています。

各々４０分くらいなのでＣＤ１枚には入りきりません。
ファースト・セットが９曲で、セカンド・セットが８曲。

ダブりは「Emily」「Yesterday」「'Round Midnight」の３曲なので、同じ曲を聴かせられるストレスはあまりありません。

おなじみのナンバーが多いですが、メンバーがフレッシュなためか、聞き手の思い込みか、マンネリは感じられません。

結成直後にしては、アンサンブルは悪くないです。

全体にアグレッシブな表現が目立ちます。

それはエヴァンスだけではなく、ほかの二人にも共通した姿勢です。

これは、３人の音楽的なベクトルがあっていることですから、演奏がいいのもうなずけます。

おそらく、結成直後のフレッシュな気持ちがそうさせるのだと思います。

バラードでもミディアム・テンポのアレンジが多く、エヴァンス特有の抒情を感じたい向きには物足りないかもしれません。

個人的にも「Turn Out of The Stars」はもっとゆっくりとしたテンポ演奏してほしいところではあります。

一部ドラムスが少しうるさいという評価がありました。

確かに通常のピアノトリオとしては幾分音が大きいかもしれませんが、バランスが崩れているとは言えません。

むしろ、積極的な攻撃参加？ではありませんが、ピアノを積極にプッシュしていて好印象です。

うるさい原因は、ライド・シンバルの音が安っぽいためだろうと思います。

おそらく、安いシンバルなのでしょう。

録音は少し平板で、硬い音で、なおかつ輪郭が少しぼやけ気味のため、エヴァンスの軽やかなタッチが充分に出し切れていないように思います。

まあ、これは楽器にもよるので一概に録音のせいにはできませんが。。。

収録時間に余裕があるので、ないものねだりではありますが、演奏の前の雰囲気とか、終わった後の余韻が感じられる音がほしかったように思います。

それに、一枚目が何の前触れもなくいきなり音が出るのも、少し配慮に欠けます。

間違いかと思って、何回か最初から再生してしまいました。

音楽が充実しているのに、他のところが気になるのは惜しいです。

あとは、聞こえてくる拍手の数からいって、あまりお客は入っていないようで、少しさびしかったです。

２８ページの珍しい写真なども入った豪華なブックレット付きデジパックで、悪くないです。

Bill Evans:Live At Art D'Lugoff's Top Of The Gate(Resonance HCD-2012)

Disc: 1
1. Emily
2. Witchcraft
3. Yesterdays
4. Round Midnight
5. My Funny Valentine
6. California Here I Come
7. Gone With The Wind
8. Alfie
9. Turn Out The Stars
Disc: 2
1. Yesterdays
2. Emily (Alternate Version)
3. In A Sentimental Mood
4. Round Midnight (Alternate Version)
5. Autumn Leaves
6. Someday My Prince Will Come
7. Mother of Earl
8. Here's That Rainy Day

Bill Evans(p)
Eddie Gomez(b)
Marty Morell(Ds)

Recorded in Greenwich Village on October 23, 1968


　












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Last updated  2012年08月23日 22時02分49秒
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