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bunakishike
折に触れて聞いた音楽の感想をだらだらと書いています。
音源は主に海外サイトからダウンロードしたハイレゾで、その他観たコンサートや映画などの感想を綴っています。
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発売当初、購入しようとしたのですが、すぐに入手困難になってしまいました。
もともと、あまり有名でないため、生産枚数を絞っていたのだと思います。
予約を入れていたのです、結局だめで、また作ってくれることを期待して予約を入れたままにしていました。 |
それをすっかり忘れていて、先日郵便物をチェックしたら、思いもかけずそのアルバムが届いていました。
多分、ある程度のバックオーダーが入ったのでまた生産したといったところだと思います。
「聖セバスティアンの殉教」は、異教徒たちによって、火あぶりの刑に処されそうになっている双子の兄弟を見たセバスティアンが、
キリスト教に目覚め、不思議な力を得、様々な奇跡を起こすが、最後は自らも処刑されてしまうという物語。
出典:http://tower.jp/article/feature_item/2012/03/23/1102
演奏はガッティ指揮のフランス国立管弦楽団。
ラジオ・フランスの自主レーベルからのリリースです。
ガッティはデビューしたころ少し興味があり、何枚かアルバムを購入したのですが、その後興味が薄れてしまっていました。
何年か前に、アムステルダム・コンセルトヘボウでのライブレコーディングでのベルクの圧倒的な演奏を聴いて、それ以来また注目している指揮者の一人です。
ライブ録音ですが、マイクが近く、ホールトーンがあまり入っていないため、ドビュッシーの幽玄の世界があまり感じられません。
世の中にははっきり見えたほうがいい場合と、少しぼやけていた方がいい場合の二通りがあります。
それは、音楽の世界も変わりません。
今回は後者だったのですが、録音がそういうわけで、生々しいのですが、ホールトーンがあまり入っていなくて、陰影に乏しい音です。
今回の演奏では語りと声楽付きの演劇部分を除いた短縮版での演奏です。
自然なテンポで、個人的にも特に違和感を覚えることありませんでした。
オケのサウンドは、ここぞというときの迫力はあるものの、剛直と言ったらなんですが、フランスのオケらしいしなやかさがあまり感じられません。
管のサウンドに魅力がないのも一つの要因です。
歌唱もオンマイクのため、少しリアルすぎる感じがします。
出典もとの文章には、「神秘性たっぷりに」という部記述がありますが、ここは私とは見解が食い違っています。
感じ方は人それぞれなので、それを否定する気はありません。
ダイナミックスに関しては、一部不満があるものの、概ね納得できるバランスでした。
今までは組曲版でしか聞いたことがなかったせいか、一部面白くないところがありましたが、言葉が解らなくても演劇的な面白さは感じられました。
通常の組曲版は昔はモントゥー、最近はアバドの演奏をで親しんでいましたが、最近は聞いたことがありませんでした。
改めて聴いてみると、第3幕の後半にペレアスに似た旋律が出てくるところがあります。
それから、終曲は、ヤナーチェクの剛直さそっくりです。
これは組曲には含まれていませんが、この傾向の音楽が何曲かあって、こんな曲も作っているんだという新たな発見をしました。
総じて立派な演奏には違いないのですが、個人的には少し引っかかるところがあり、それがとても残念です。
あまりいいことを書きませんでしたが、短縮版での演奏は初めてだったので、今後聴く機会が多少なりともありそうです。
ところで、昨日の大きな地震の時間に車に乗っていたため地震だとは思いませんでした。
雪が積もっているせいもあって、今日はちょっと滑るなと思ったくらいです。
その時は針治療に行こうと少し焦っていたので、そちらに神経が行かなかったこともあるかもしれません。
しかし、こういう状況を海岸付近で体験した場合、音楽をガンガン鳴らしているため警報が耳に入らないで、海岸方向に行ってしまう可能性もあります。
普段から情報がちゃんと届くような状況にしておかないとまずいことを痛感しました。
Debussy: Le martyre de Saint Sebastien(Radio France FRF 007)
1.Act1 La cour des lys
4.Act2 Le martyre de Saint Sebastien
7.Act3 Le concile des faux-dieux
14.Act4 Le laurier blesse
17.Act5. a Paradice
Isabelle Huppert(s)
Sophie Marin-Degor
Kate Aldrich
Christine Knorren
Orchestre National De France
Choeur De Radio France
Daniele Gatti
Recorded 9 April,2009 at Theatre des Champs Elysees |
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Last updated
2012年12月08日 22時06分21秒
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