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bunakishike
折に触れて聞いた音楽の感想をだらだらと書いています。
音源は主に海外サイトからダウンロードしたハイレゾで、その他観たコンサートや映画などの感想を綴っています。
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今日の新聞を見ていたら、作曲家の三善晃氏が心不全でお亡くなりになったという記事が目が留まった。
年の割には若々しい風貌のため、そんなお年とは思っていなかった。
数々の革新的な作品を手がけ、桐朋学園大学長などの要職も務められた、日本の音楽界にとっては最重要人物の一人だったと思う。
個人的には、それほど馴染みのある作曲家ではない。
アルバムもほとんど持っていない。
数少ない経験から言うと、圧倒的なダイナミズムとシリアスな作風で、聴き手の心にずきっとするような痛みを感じさせる作曲家だった。
管弦楽、室内楽、合唱曲などおびただしい数の作品を生み出しているが、特に合唱曲での活躍は目覚ましかったと思う。
吹奏楽の作品は、壮年期から断続的に生まれている。
作品は僅かだと思っていたが、小さいものを含むと11曲あるようだ。
wiki
大部分はファンファーレという機会音楽ではあるが、従来の吹奏楽曲とは桁違いのレベルで、吹奏楽のレベルの向上に大いに貢献があった。
個人的には「深層の祭り」(1988)を聴いたときの驚きはめったにないことだった。
あのざわざわとした感触はそれまでの吹奏楽の生ぬるい世界では味わえない、まさに衝撃的な事件と言ってもいいほどだった。
吹奏楽作品で最も好きなのは、アトランタ・オリンピックを記念した「スターズ・アトランピック '96」 (1990)。
大変な難曲であるが、第3曲の鄙びた祭囃子のような旋律が出てくるところからは祝典的な気分が感じられ、聴いていると高揚してくる感じがする。
アメリカン・ウインドシンフォニーのために書かれた「WEST WIND」というティンパニの協奏曲が 2002年に書かれていて、それを聞いてみたいと思う。
アメリカン・ウインドシンフォニーのサイトで購入できるがちょっと高い。
私にとって三善晃は未踏峰みたいなもんで、これからその景色をじっくりと眺めていこうと思う。 |
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Last updated
2013年10月06日 12時04分59秒
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