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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2014年09月07日
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カテゴリ:映画



main_large.jpg 河瀬直美監督の新作。
この監督、イデオロギー色が強く、あまりいい印象がない。
といっても映画をみたことがないくせに文句を言うのも問題だ。
幸い、レビューで、やっとまともになったみたいな感想があったの
で、怖いもの見たさ?で見に行った。
すっかり寝坊してしまって、目が覚めたのが9時ちょっと前。
やばいと思って、朝食も摂らずに車に乗った。
時間的には余裕があったので、数分前に会場に着いた。
入りは良くないが、逆に入りが良かったら薄気味悪い。
監督の生まれ故郷の奄美大島を舞台にした高校生の男女の成長を描いている。
界人は両親が離婚して、小さいころに母親と東京から移住している。
そこで出会った杏子と、付き合っている。
杏子の母親は病気で先が長くない。
そういう状況で、界人は海で背中に入れ墨をした男の水死体を見つける。。。。
どちらも普通の家庭ではなく、杏子の母親もユタ神様という祭祀をつとめている。
お決まりの、界人の家庭での母親との確執や杏子の母親の死が描かれているが、日常の一コマと言ってもいいように、淡々と進行していく。
界人の父親が刺青の彫師であることや、界人の母親の愛人が刺青をした男たちであることなど、見るものに痛みを感じさせる刺激的な設定だ。
おまけに冒頭と中間部でヤギを屠るシーンが克明に描かれていて、見る者を嫌な気分にさせる。
このシーンがなければならない必然性が感じられず、いったいこの監督は何のためにこのシーンを入れているのか、個人的には悪趣味としか思えない。
キャストでは杏子を演じた吉永淳が浅黒く切れ長な目がとても印象だった。
村上虹郎はこれが映画デビュー。
等身大の高校生をてらいなく演じていた。
脇を固める人たちは極めて充実している。
いかにも奄美の老人と言った風情の時田富士夫、死期の近い病人としか思えない松田美由紀、家族を暖かく見守る杉本哲太などが特に印象的だった。
なお、村上虹郎の父親役で実の父親である村上淳が出演している。
奄美の美しい自然が見られるんだろうと思っていたのだが、嵐の場面が多く、きれいな海も描かれていなくて、さすが河瀬直美監督だなと逆の意味で感心してしまった。
始まってからしばらくして、アップが多いことに気が付いた。
それも画面いっぱいに顔だけとか上半身だけが写っていることが多いのだ。
それに気がついたら、何か昔の映画を見ているような気分になったしまった。
機材の関係か監督の趣味か分からないが、こうアップが多いとそれでなくても息苦しい映画がますますきつくなってしまう。
それに絵として奥行きに乏しく、深みが無くなってしまう。
音楽はハシケンという方だが、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノという室内楽。
山を上空から俯瞰するシーンで多用されるヴァイオリン・ソロが痛切だ。
公式サイト








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Last updated  2014年09月07日 22時20分53秒
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