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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2018年06月03日
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カテゴリ:ジャズ

「​After Bach​」に続きメルドーの新作が早くもリリースされた。
今回はいつものトリオでの演奏。
メルドーが3曲、ビーチ・ボーイズとポール・マッカートニー、スタンダードが1曲づつ、他2曲はジャズメンのオリジナルという構成。
メルドーのサイトをみると、この作品についての彼のコメントが載っている。
これによると、「シーモア」とは先年薬物中毒で亡くなった、映画俳優のフィリップ・シーモア・ホフマンのことだった。
タイトル・チューンについて、メルドーがスピリチュアルな経験をしたことを書いている。
「メルドーはある日どこかの大邸宅の図書室でホフマンが合衆国憲法をメルドーに読んでいる夢を見た。
夢から覚めた後で、ホフマンが憲法を読んでいるバックで流れていたメロディーで、「Seymore Reads the Constitution!」を作曲した。
2週間後ホフマンが死んだことを知った」
悲し気で、ちょっと変わったメルドーのメロディーが聞こえてくる。
ピアノとベースの掛け合いを、ドラムスのまるで葬送行進曲のような3拍子のリズムが支える。
「Spiral」も物憂げでダークなメルドーの世界が広がる。
最も長い「Ten Tune」も「Spiral」とメロディーラインが似ている。
「Spiral」よりもリズミックではあるが、ムードは変わらない。
スタンダードの「Almost Like Being in Love」(恋したみたい)は普通の解釈だが、メルドーの怒涛のアドリブ・ソロが胸のすく快演。
マッカートニーの「Great Day」はリズミカルでタイトル(素敵な一日)通り爽やかな曲。
ロック・テイストを残しつつ、立派なジャズになっている。
最初と最後、原曲のメロディーを崩さないでそのまま演奏しているが、後半がノリノリでいい。
サム・リヴァースの「Beatrice」のタイトルは彼の奥さんの名前だそうだ。
原曲(Blue Note)を聴いてみたが、抒情的なバラード。
メルドーはテンポを上げて、リズミカルに仕上げている。
こういうスタンダード化した曲での斬新な解釈は、キース・ジャレットに通じる感性を強く感じる。
ここでもメルドーの目覚ましいアドリ・ソロが聴かれる。
ベースとドラムスの過不足のないバッキングは、練達の技の冴えを感じさせる。


Brad Mehldau Trio:Seymour Reads the Constitution
(Nonesuch 563508-2)


1. Brad Mehldau:Spiral
2. Brad Mehldau:Seymore Reads the Constitution!
3. Alan Jay Lerner/Frederick Loewe:Almost Like Being in Love
4. Elmo Hope:De-Dah
5. Brian Wilson/Dennis Wilson/Carl Wilson/Al Jardine:Friends
6. Brad Mehldau:Ten Tune
7. Paul McCartney:Great Day
8. Sam Rivers:Beatrice

Brad Mehldau(p)
Larry Grenadier(b)
Jeff Ballard(Ds)

Recorded at Avatar Studios, New York, NY





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Last updated  2018年06月03日 16時50分20秒
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