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カテゴリ:スポーツ
今大会話題になっているのがPKのこと。 これが日本だけの話かそうでないかは分からない。 PKと言えば「運だ」というのが相場と決まっていた。 ところがクロアチアの戦い方を見ていると、PKになれば勝てるという戦術があることが次第に明らかになってきた。 準優勝した前回大会でもその戦い方を踏襲していて、ラウンド16と準々決勝ではPK勝ちしている。 クロアチアは、そのころからPKについての戦い方について研究していたのだろう。 日本人はPKになると運、という思い込みで思考停止に陥ってて、そこから具体的に勝つために、こうすればいいかまで考えてこなかった。 ワールドカップでのクロアチアのyoutubeを見ていたら、フットボールネーション(11)にPKについて書かれているというコメントを見つけて、早速読んだ。 因みにこの大武ユキ作のコミックは従来のサッカー漫画とは異なり、サッカーにおける体の使い方などの具体的な内容が多く、管理人は昔から愛読している。 このコミックは東京クルセイドというアマチュアのサッカーチームが天皇杯の決勝まで上り詰める(現在進行中)物語で、監督はドイツ仕込みの方だ。 なので、ドイツの考え方が色濃く反映されていると思われる。 11巻でPKについて書かれていることは、 サドンデスまで想定した実践的な練習で、以下のようなことを想定するのだそうだ。 1.PK戦時の満員になったスタジアムの音源を用意する。 2.センターサークルから歩いていく過程までを再現して練習する
具体的な手順と順番と選手の心理は以下の通り ①延長戦後の休憩時間→順番いきなり言われても ②センターサークルにおいて→ストレスMAX ③ペナルティスポットまで歩いていくとき→孤独 ④ペナルティスポットにおいて→やるしかない コミックでは準決勝のアスレティック北海道戦のPKシーンが書かれていた、 サドンデスで7人目のキッカーは得点力のないFW ところがキーパーと目を合わせない。 結果PKは成功するが、キーパーがその理由が分かったのは、ゲームが決まった後のこと。 それは、ゴール裏の観客の誰かを「的」に定めていたことだった。 この部分管理人には理解できていない。 PK戦時にキッカーが感じる心理的プレッシャーを調べた 心理学者ヤン・マイアーの研究があるそうだ。 (以下要約) 日常生活の中で僕らは90%以上は無意識化の思考で動いている。 脳は経験を重ねるなかで様々なことを学び、システム化をしていく。 だから意識的に取り組もうとしないと、体は無意識のうちにこれまでの経験則に沿った行動をしがちだ。 ただ意識的に何かをするのはエネルギーを要する。 だから普段からやっていないと、急に何かを考えようとしても頭がそれについてこないこともある。 まして試合中は、様々な負担やプレッシャーやストレスがかかる。 瞬時に自分を最適なメンタル状態に置き、相手の傾向を考慮し、最適な判断をするのは簡単なことではない。考えすぎて普段やったことがない動きをした結果、ミスキックになるなんてことも起こりうるわけだ。だから「無心で思いっきり蹴り込む」「四隅へ正確に蹴り込む」という決断に落ち着きやすい。 (要約終) 要するに、現場で起こりうるすべての事象を想定して練習をしなければならないと言うことだ。 言うのは簡単だが、緻密な思考と、それを実現するための効果的練習を考えることは容易ではない。 実に深い話だ。 ところで、日本代表は今後の国際親善試合でスコアに関係なくPK戦をしていく意向を示したとのこと。 https://news.yahoo.co.jp/articles/243b41e1d2d5961acc30c537842b3cec7b545f42 相手のあることなので、上手くいくかどうかは分からない。 安直すぎるようにも思えるし、その前にやることがあるのではないかと思ってしまう。 何よりも技術委員長がこの程度のことしか考えられないなんて、とほほな状況だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022年12月13日 15時04分43秒
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