|
カテゴリ:その他の音楽
![]() バーブラ・ストライサンドのコロンビアレコード在籍60周年を記念したコンピレーションを聞く。 いつものPresto MusicやProstudio mastersではまだ取り扱っておらず、他は高いのでペンディングしていたところ、国内が2600円ほどの割とリーズナブルな価格だったのでOTOTOYから購入した。 昨年リリースした「ライヴ・アット・ザ・ボン・ソワール」も同じ値段だった。 ディストリビューターによると、これまでのコンピレーション・アルバムでは収録されたことのない曲を集めたとのこと。 曲は『バーブラ自身によって、彼女の感情をメロディや歌詞といかに融合させてきたかを示す好例として選ばれている』とのこと。 筆者は遅れてきたファンなので、古い録音はあまり知らないし、興味深く聴くことが出来た。 あるサイトでは収録アルバムと年代まで書いてあったので、今回の曲名にもそれを拝借した。 それによると、The Barbra Streisand Album(1963)からWalls(2018)までの曲が並んでいる。 「Walls」がいまのところ最新録音のようだ。 また、唯一「Al Stillman:I Believe (Single Version) 」だけが未発表録音だ。 音はそれほどいいわけではないが、古い録音もそれなりの音で聞ける。 通して聴くと、ゆっくりした曲が多く、単調なきらいがないでもない。 彼女の声の変化が分かるのも年代順に曲が並んでいるからだ。 60年も歌っていると、若い時と現在とではその変化が大きいのが普通だが、彼女は声が少し太く艶も多少失われているが、それほど大きな変化は感じられない。 使い減りしにくい声なのか、普段のトレーニングのたまものだろう。 また、年を取るとフォームが崩れるのが普通だろうが、彼女にはその崩れが少ないのも聴き手にとっては好ましい。 選ばれた曲は古い曲が多く、とりわけリチャード・ロジャーズの曲が多いのに気づく。 オーケストラがバックにつくことが多く、ゴージャスなつくりになっている。 概ね粘らない過度な表現を避けており、個人的には好ましい。 少し異なるアプローチが見られるのが、「いそしぎ」で、そのコケティッシュで軽快なタッチが特徴的だ。 「Who Can I Turn To」のみアンソニー・ニューリー(1931-1999)とのデュエットだが、ニューリーのしわがれ声が違和感を覚えた。 聴いたことのない曲もあるが、その中ではローラ・ニーロ(1947 - 1997)の「I Never Meant To Hurt You」が原曲を少しジャジーにした仕上がりで、曲の良さが感じられる。 最後の「EverGreen」のみ今年リミックスされもので、ボーナストラック的な扱いだが、ファンには嬉しい贈り物だろう。 筆者もこのナンバーは好きな歌なので、潤いのあるいい音で聴けて嬉しかった。 出来れば他の曲もリミックスで出してほしかった。 また、彼女の録音はあまりハイレゾ化されていないので、この機会にハイレゾ化を進めてほしい。 Brbra Streisand:EVERGREENS : Celebrating Six Decades on Columbia Records(Legacy Recordings)24bit 44.1kHz Flac 1.Richard Rodgers and Lorenz Hart:I'll Tell The Man In The Street (The Barbra Streisand Album – 1963) 2.Richard Rodgers:Bewitched (Bothered and Bewildered) (The Third Album – 1964) 3.Jule Styne and Bob Merrill:Absent Minded Me (People – 1964) 4.Johnny Mandel:The Shadow Of Your Smile(My Name Is Barbra, Two… - 1965) 5.Richard Rodgers:Where Or When(Color Me Barbra - 1966) 6.Eddy Marnay, Barbara Streisand:Ma Premiere Chanson(Je m'appelle Barbra – 1966) 7.Joni Mitchell:I Don't Know Where I Stand (Stoney End - 1971) 8.Laura Nyro:I Never Meant To Hurt You (Barbra Joan Streisand – 1971) 9.Alan Bergman and Marilyn Bergman:Letters That Cross In The Mail (Lazy Afternoon - 1975) 10.Carl Sigman:Answer Me(Superman – 1977) 11.Charles Strouse;Martin Charnin:Tomorrow (Songbird – 1978) 12.Jerome Kern:Can't Help Lovin' That Man (The Broadway Album - 1986) 13.Marilyn Bergman;Alan Bergman;Barbra Streisand.:Two People (Till I Loved You – 1988) 14.Richard Rodgers:Some Enchanted Evening (Back To Broadway - 1993) Ervin Drake;Irvin Abraham;Jack Mendelsohn;Al Stillman:I Believe (Single Version) (Previously unreleased) 15.George Harrison:Isn't It A Pity? (A Love Like Ours - 1999) 16.Henry Mancini:Moon River(The Movie Album - 2003) 17.Artie Butler:Here's to Life (Orchestra Version)(Love Is The Answer - 2009) 18.Michel Legrand:The Windmills Of Your Mind (What Matters Most: Barbra Streisand 19.Sings the Lyrics of Alan and Marilyn Bergman - 2011) 20.Leslie Bricusse:Who Can I Turn To (When Nobody Needs Me)(When Nobody Needs Me) with Anthony Newley (Encore: Movie Partners Sing Broadway – 2016) 21.Desmond Child:Lady Liberty (Walls – 2018) 22.Barbra Streisand:Evergreen (Love Theme from "A Star Is Born") (2023 Mix) Barbra Streisand(vo) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023年11月11日 05時10分14秒
コメント(0) | コメントを書く
[その他の音楽] カテゴリの最新記事
|