カテゴリ:映画-アメリカ
![]() 何にでも感動してしまう涙腺の弱い私には、ほとんどの映画がよく見えてしまう。 よっぽどの映画でない限り、ダメ出しはしない。 ようするに紹介したい作品が多すぎて、大変困った状態なのだ。 でも、そんなにほっとくわけにもいかないので、そろそろ重い腰をあげよう・・・。 で、1回目の映画は、クリント・イーストウッド監督・主演作「ミリオンダラー・ベイビー」。 クリント・イーストウッドと言えば私の年代ではマカロニウエスタン。 「荒野の用心棒」のニヒルさとかっこよさにしびれた。 そのクリント・イーストウッドの監督作品。 物語は、ロサンジェルスのダウンタウンにある小さなボクシング・ジムからはじまる。 オーナー兼トレーナーのフランキー(クリント・イーストウッド)とそこで働く親友のスクラップ(モーガン・フリーマン)。 それに突如ボクシングを教えて欲しいと現れた、マギー・フィッツジェラルド(ヒラリー・スワンク)。 前半は、この3人を深く丁寧に描くことで、物語は淡々とすすむ。 フランキーとマギーが共に助け合って勝ち進むさまは、まさしくアメリカ映画特有のサクセスストーリーそのもの。 だが、イギリスチャンピオンとの闘いをむかえる終盤から、大どんでん返しがはじまる・・・。 フランキーとマギーはアイリッシュ(アイルランド)系アメリカ人。 イギリスチャンピオンとの闘いは、まさしくイギリスとアイルランドの長い間の内戦状態と重なる。 さらにアイリッシュ(アイルランド)系アメリカ人のほとんどは敬虔なカトリック信者であり、彼らは自死(自殺、安楽死、尊厳死)を認めない。 そんな二人が選んだ最後の選択・・・・ 本物の親子以上、あるいは恋人以上に深く心を通い合わせた二人が選んだ最後の選択・・・・ 私は最後の30分、流れる涙を止めることができなかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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