今回の映画は、もう一つのブログ「南風のデジタル写真日記」でも取りあげた、「荒野の決闘」。
このDVD、わずか399円という何ともすごい値段で買った。
ここまで安くなると、レンタルするよりつい買ってしまう。良いことだ。
この映画を映画館で見たのは高校時代(1970年前後)で、宮崎市の中心部にあった「宮崎アカデミー」(今イチ名前を正確には覚えていないので、間違っているかも)。
この映画館では、洋画の旧作を3本立てで上映していて、料金が100円だった。
映画好きの高校生にはとってもありがたく、日曜日にはほとんど欠かさず行っていたものだ。
と、余談はさておき・・・
ストーリー 「名作映画のプリメディア」より
ジョン・フォード監督の「駅馬車」と並び称される西部劇の名作である。西部史に名高い名保安官ワイアット・アープとかつては医者で現在は賭博師として酒場を切り盛りしている悪名高きドク・ホリデイとの友情を軸に,アープ兄弟とクラントン一家とのOK牧場での決闘までを描いた詩情豊かな作品。出演は、アープに「怒りの葡萄」のヘンリー・フォンダ、ドクに「サムソンとデリラ」のヴィクター・マチュア、そして酒場の女チワワにリンダ・ダーネル、ドクのかつての婚約者クレメンタインにキャシー・ダウンズ。この作品の原題でもある「愛しのクレメンタイン」と同名の主題曲と共に、美しい西部の日常風景はいつまでも心に焼き付いている。(1946・米国)
やっぱりこの映画で惹かれるところは、西部のスケールの大きい風景。
この風景に流れる主題歌「愛しのクレメンタイン」で、一気に心がゆったりとしてくる。
時間の流れが急に遅くなって、気ぜわしい日常を忘れてしまうのだ。
で、この映画で一番のお気に入りのシーンは、日曜日の教会でのアープとクレメンタインのフォークダンスのシーン。
アープが床屋で香水をつけられるシーンから、このフォークダンスのシーンまでが大好きだ。
三人の兄弟の何気ない会話。
「女にだってプライドはあるわ」・・・ホテルでのクレメンタインとの会話もいい。
骨格がたっただけの教会。鳴り響く鐘。
教会ができることを、心から喜ぶ町の人たち。
そして陽気な演奏とフォークダンス。
馬車で通りかかった弟が思わずつぶやく。「Oh my god!」
平和なひととき、本当に心安らぐシーンだ。
ラストシーン。
好きだと言えず、「クレメンタイン、とっても良い名前だ」と去っていくアープ。
雄大な西部の風景の中にたたずみ、見送るクレメンタイン。
流れてくる主題歌「愛しのクレメンタイン」。
決闘シーンもさることながら、全編人間愛に貫かれたこの映画、やっぱり名作である。