カテゴリ:料理・お菓子作り
正月菜を漬けた。
正月菜は餅菜とも言う。岐阜の郷土野菜。 11月頃に種まき。年末年始の辺りで20cmぐらいに成長。これをお雑煮に入れるのが定番。 岐阜のお雑煮には正月菜。 こちら関東に引っ越したら、正月菜が手に入らない。一度、良く似ている小松菜でお雑煮にしてみたものの、かなり違和感があった。結局、正月菜の種をネットで入手して、自分で育てるようになった。 全部を収穫せず春先まで残し、春に菜花も堪能する。 さて今年、春にたくさん零れ種が落ちてしまった。 そしておそらく8月頃、私が体調不良でダウンしている間に発芽したらしい。すくすく成長し、野菜炒めやお浸しで重宝したのも束の間、あっという間に60cmほどに成長しすぎた。 これだけ大きくなると、野菜炒めやお浸しには固い。それなら、野沢菜のように漬けてみるのはどうだろう。 ひとまず収穫。どっさり。大きいので量がすごい。そして重い。 まずは良く洗う。 この時期、当たり前ながら水は冷たい。お湯で洗う。蛇口をひねるだけでお湯が出るのは、インフラが整備されている現代ならではの魔法。おかげで大量の葉物でも洗える。 野沢菜漬は、ふんだんにお湯が湧き出る地域だから、作れたのかもしれない。一昔前は、温泉地以外では洗うだけで大苦労だったろう。 だから、洗うのに葉物ほど手間のない大根や蕪など、葉物だと結球して中の葉を洗う必要のない白菜やキャベツなど、そういった野菜の漬物が多いのかもしれない。 さて、洗った後は、半日ほど外で干した。 水を切りたいのもあるけれど、白菜を漬ける時も同じように半日ほど天日干しする。野菜の旨味が凝縮するらしい。 そして本題。いよいよ漬ける。 【分量】 ・正月菜:4kg ・粗塩:120g(正月菜の3%) ・きび砂糖:80g(正月菜の2%) ・昆布:20g(細く刻む) ・唐辛子:2本(細く刻む) ・ホワイトリカー:200cc 「正月菜の漬物」なんて聞いたことがないので、当然レシピもない。 野沢菜漬レシピを検索して参考にし、いつもの白菜漬レシピを足し算した。 ↑天日干し後4kgの正月菜 ↑細く刻んだ昆布と唐辛子(混ぜておく) ↑粗塩ときび砂糖(混ぜておく) ↑ホワイトリカー 漬けていく。 10号の漬物樽に漬物袋を入れ、底に軽く粗塩ときび砂糖をふる。 正月菜を、樽に互い違いにして敷き詰めていく。 この時、良く洗ったつもりでもやはり、根元の土を落とし切れていなかった。保存食に土が混じるのはマズイ。 根元は全て切り落とし、洗い直し、水気を拭き取って、漬けていった。余計な手間になってしまった。 最初に洗った時に、根元を落として洗えば良かった。 ある程度詰めたら、粗塩・きび砂糖・昆布・唐辛子をふった。 この作業を繰り返す。 4kgは思いのほか多い。 ひたすら詰める。 互い違いで詰めていくと、中央が凹んでしまう。ぐるり円を描くように詰めた方がいいことに、半分以上詰めてから気付く。 ただひたすらに詰める。 樽いっぱいになっても、正月菜がまだ少しある。 今更2樽に分けるのは、もうヘトヘトすぎててムリで、1樽に押し込む。 そして、やっと全て詰めた。 やれやれ。 袋内の空気をぎゅうっと抜きながら、封をした。 ここで、ホワイトリカーを入れてなかったことに気付く!!! 苦労して封をしたばかりなのを開けて、ホワイトリカーを注ぎ込み、封をし直した。 中蓋をして、重石2.5kgを2つ乗せた。 漬ける作業はここまで。 美味しくなあれ。 ・・・適当な分量だけれど、大丈夫だろうか。美味しくなるだろうか。食べ物になるだろうか。 不安と心配でいっぱい。 野沢菜漬は、2~3週間後から食べられるらしい。 白菜漬けは1週間ぐらいから食べられる。 この正月菜は、いつ頃から食べられるだろう。 さて翌朝。 樽の縁いっぱいまであった正月菜が、少し嵩が減ってきた。 中蓋を開けると、漬物のいい香り。顔がにやける。 そして翌々日。 だいぶ水が出て、もっと嵩が減った。2つ乗せていた重石を1つ外し、1つだけにした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018/12/13 10:05:13 PM
コメント(0) | コメントを書く |
|