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今日は、大好きな作家の江國香織さんの
『いつか記憶からこぼれおちるとしても』を読んだ。 ある私立女子校の同じクラスの女の子たちの 「いつか記憶からこぼれおち」てしまうだろう日々が 短篇として綴られているのだけど、 読み進める中で、ある確信が生まれた。 「これは私が通った高校がモデルだ!!」 彼女たちが醸し出す雰囲気、学校の立地条件などが 似過ぎているだけでなく、決定打となったのは、 最後の方の短篇の文中に出てきた学校のモットー(校訓)。 『健康、知性、奉仕』あぁ、忘れもしないこのフレーズ。 「間違いない」と思ったその瞬間、 私は15年程前の女子校生に戻ってしまった。 窓から見える景色、 淡々とこなしていた授業の数々、 先生、クラスメイト達。 特別に幸せでもなく、不幸でもない、 何と懐かしく、何と遠くにいってしまった日々だろう。 あの頃の私に伝えたい。 好きでもなく嫌いでもなかった高校生活を、 こんなにも懐かしく愛しく思える小説に 将来巡り合えるのだということを。 また、ただ過ごしていたような高校生活を 実は愛していた自分がいるのだということを。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.12.01 23:57:53
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