|
カテゴリ:邦画
2189 リアル隠れんぼ
![]() ※ジャケット(オモテ面) 【スタッフ】 ・脚本・監督 児玉和土 ・製 作 張江 肇 鈴木ワタル ・プロデューサー 木谷奈津子 磯田修一 ・撮影監督 高木鳳太 ・照 明 松井宏樹 ・録 音 新垣一平 ・音 楽 スギモトトモユキ ・編 集 児玉和土 ・制作担当 岩澤宏樹 ・助 監 督 菊池正和 ・主 題 歌 CARZOCK『summer impression』 【キャスト】 ・武下公美 ・小林美幸 ・寺本純菜 ・辻真利奈 ・大貫花子 ・菊地 誠 ・涌井友子 ・三輪花恵 ・中 剛人 ・大塚加奈子 ・阿部能丸 ・田村 愛 ・池谷直子 ・千葉敦子 ・吉田絵美 ・吉岡睦雄 ![]() ※ジャケット(ウラ面) 【仕 様】 ・型 番 BWD-00966R ・製作年度 2009年 ・製 作 国 日本 ・原 題 ---- ・発 売 株式会社ブロードウェイ ・販 売 元 株式会社プロードウェイ ・提 供 ---- ・価 格 ---- ・字幕翻訳 ---- ・吹替翻訳 ---- ・吹替演出 ---- ・制作協力 ---- ・日本公開 ---- ・リリース ---- ・収 録 60分 ・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ ・音 声 1.日本語 ・字 幕 ---- ・そ の 他 片面1層、COLOR、MPEG-2、複製不能、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、 DVD VIDEO、レンタル専用 ・映像特典 ---- ![]() ※ディスク 【ジャケット】 ・オモテ面:「ひとりかくれんぼ」 それは恐怖の心霊遊び…。 ・ウラ面 :恐怖の心霊遊び「ひとりかくれんぼ」。 今夜も鬼があなたの魂を求めて さまよい歩く…! 見いつけた。 うーん、何と言えば良いのか、ジャケットのオモテ面は、主人公の理彩子の体を、幽霊の手がまさぐっている。(←なんかHな言い方だな) 或る意味、楽しい場面(←なんで?)なのに、どうして、こんなに画ヅラが汚いんだろう。(溜息) 女の子が声を漏らさないように口もとに手をあてて眉間に皺を寄せているんだからさ、もうちょっと色っぽいジャケットにして上げればいいのに……。(←どうしてもHな言い方をするんだな) ウラ面は、落ち着いたデザイン。デザインしたのは、几帳面な方に違いない。過不足なく情報を載せており、スキがない。こういうのは、スキだなぁ。出来れば、[本編画像]は恐怖シーンではなく、女の子のカワイイ笑顔で埋めて欲しかった。その方が、本編との落差を大きく演出できるんじゃないか?(笑) 【感 想】 「《ひとりかくれんぼ》をする人の気持ち」 儀式をモチーフにした作品の場合、それにかかわる登場人物をどのように動かすかがポイントになる。口裂け女やトイレの花子さんのようにキャラ重視に物語を展開することが出来ない。そこが難しいところだ。 本シリーズは、映画制作会社を舞台に、《ひとりかくれんぼ》をモチーフにした作品づくりを通して、異様な世界を描こうとしている。もう少し多面的なアプローチを見せて欲しかったが低予算のオリジナルビデオではこの辺りが限界かも知れない。 ――大学受験のために東京に遣って来た女子高生のミキ。従姉妹で、女子大生の理香のアパートに泊まる予定だった。けれど着いて早々、然も目の前で理香が自殺してしまう。部屋で『ドキュメント新都市伝説/ひとりかくれんぼ』のDVDを見つけたミキは、理香が《ひとりかくれんぼ》をやったに違いないと確信する。ミキは、DVDを製作したエム・フィルムへと赴く。 ……というお話し。 《ひとりかくれんぼ》のやり方から始まり、ショッキングなオープニングまで、滑り出しはまずまずと言ったところ。もう少し演出にキレがあったら良かった。全体的に甘い感じで、脚本もツッコミどころ満載。物語を進めるために多少の強引さは必要だとしても、従姉妹が目の前で自殺した高校3年の娘に、母親が「ホテルに泊まりなさい」とか「受験しなさい」とか言わんだろ? その前に何をおいても、娘のもとに駆けつけるんじゃないか? その後の展開を考えれば、彼女をフリーにしておきたい気持ちも分かるけど、浮世離れし過ぎているよなぁ。 ――《ひとりかくれんぼ》を題材にした劇映画の脚本に取り組んでいた理彩子は、プロデューサーから人物描写が甘いとダメ出しをくらい落ち込んでいた。監督を任された山下に抜擢されたものの、どうしたら良いのか分からなかった。そんな時、従姉妹の死の真相を知るためにミキが事務所に遣って来る。 ミキによれば、幼い頃に《ひとりかくれんぼ》をやっていた少女を知っていると言う。脚本のための取材と、ミキを助けたいと言う思いで、理彩子は、ミキが子供の頃に住んでいた町を訪れる。 ……という展開。 映画制作に携わる人達の世界なので、オフィスにも個人宅にも映画のポスターが貼ってある。『口裂け女0/ビキニング』や『ザ・フライ』、『死霊のはらわた2』、『火垂の墓(実写版)』など、脈絡がない。制作に携わった作品なのだろう。私も『風と共に去りぬ』と『タワーリング・インフェルノ』を並べて貼っていたっけ。これがクラシック映画のファンなら『大アマゾンの半魚人』とか『フランケンシュタインの花嫁』なんかが並ぶ。ポスターの並べ方ひとつでも、性格描写になるから、そこは疎かにして欲しくなかった。(溜息) ――ミキが子供の頃、一緒に遊んでいた城山スミエは、祖母と暮らしていた。学校に通っておらず、亡くなった母親が新興宗教の幹部だったことから、大人からも子供からも忌み嫌われていた。スミエは《ひとりかくれんぼ》に興じており、或る日のこと、ミキも誘われてやってみることになる。けれど、ミキは帰宅を急いだことからルールを破ってしまう。そんなミキの前に現れたのは、異形の者だった。 ……という過去の出来事が語られる。 スミエは、ミキの身代わりとなって連れて行かれてしまうわけだが、その理由が悲しい。「ひとりかくれんぼをする人の気持ちが分からない」と言っていた理彩子は、初めてその気持ちを知ることになる。 ツッコミどころは多々あれど、大筋のところはキチンと描かれていた。 同時期に製作された《ひとりかくれんぼ》を扱った諸作品が、エンターテイメントに向かって行ったのとは反対に、インディーズの矜持がうかがえる。単なる類似品にはしない腰の据え方が好ましい。『リアル隠れんぼ』は 4本リリースされているので、これからが楽しみだ。 オススメ! 【 『ひとりかくれんぼ』作品 】 『2145 ひとりかくれんぼ』 『2146 ひとりかくれんぼ [劇場版]』 『2147 ひとりかくれんぼ [新劇場版]』 『2148 ひとりかくれんぼ [劇場版] -真・都市伝説-』 『2149 ひとりかくれんぼ/黄泉がえり遊び』 『1550 物呪/モノロイ』 【 児玉和土監督作品 】 『2097 口裂け女0/ビギニング [劇場版]』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.04.01 05:30:07
コメント(0) | コメントを書く
[邦画] カテゴリの最新記事
|