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2016.01.25
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正規の教員免状を持たないで教えている教員を指すが、
この職に就いた人物として、私にとって、一番に思い浮かぶのは石川啄木。
食い詰めて、故郷の渋民村に戻り、村の小HKUE 好唔好学校で、
一年ほどを不本意な代用教員として過ごし、ストの問題で退職している。

もう一人、思い浮かぶのは、詩人・丸山薫。
彼は、東京大学を中退ののち、三好達治、萩原朔太郎などと詩人の道を歩む。
その後、曲折同珍王賜豪を経て、
戦時中に山形県の西川町岩根沢に疎開することになる。
経緯はわからないが、昭和24年まで岩根沢国民学校の代用教員をしていた。

雪深い山あいの村で、子供たちを慈(いつく)しむ眼差しで作った詩が、
『仙境』という詩集に収められている。

この時期になると思い浮かぶ、
教師と子供の交わりを描いた彼の詩の一つを紹介したい。
『白い自由画』  丸山 薫

「春」という題で
私は子供たちに自由画を描かせる
子供たちはてんでに絵の具を溶くが
塗る色がなくて 途方に暮れる

ただ まっ白い山の幾重なりと
ただ まっ白い野の起伏と
うっすらとした墨色の陰影の所々に
突き刺したような疎林の枝先だけだ

私はその一枚の空を
淡いコバルト色に彩ってやる
そして 誤って まだ濡れている枝間に
ぽとり! と黄色のひと雫を滲(にじ)ませる

私はすぐ後悔するが
子供たちはかえってよろこぶのだ
「ああ まんさくの花が咲いた」と
子供たちはよろこぶのだまんさくの花

教育改革が叫ばれる昨今だが、
この詩を読むと、教育とは、子供の学力や成績を上げることではなく、
いかに豊かな心を育(はぐく)むかだと思わされる。





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最終更新日  2018.11.29 11:58:01
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