バリアフリー調査その2
ここからは当日の調査の流れに沿って、個別の具体的場面について考察します。バリアフリー調査その1ここからは当日の調査の流れに沿って、個別の具体的場面について考察します。まずはホームに行くために、いきなり階段がありました。周囲にはエレベーターはありません。あとで調べた結果、エレベーターは遠くの方に設置してあったのが判明。車いすの場合、独力では最短距離ではホームへ降りれないようになっていました。階段の幅の広さは十分あるので、車いすごと下りることは可能ですが、それを頼もうと思える方は多いとは言えません。(障害を持つ方の特徴の一つ)そもそも、そばには駅員がいる補償すらないのですから。もちろん、そういう場所を巡回していることはほとんどないと思われます。残念なことに日本は諸外国と比べ、駅や公共施設でのエレベーターの普及率が明らかに低いそうです。(数値不明)しかし、階段の手すりには工夫がしてあり、評価できました。手すりは高さもほどほど(数値忘れ)で使い勝手はまずまず。そして、手すりには点字で向かっている駅の名前が書いてあったのでした。手すりに点字が書いているものがあるのは、初めて知りました。その後も歩行用の点字ブロックが駅中に行き渡っており、視覚障害者には比較的優しい作りになっているようでした。ちなみに、地元で使っている駅にはほとんど点字ブロックは設置されていませんでした。次に見えたのが緩やかな斜面。階段を下りてすぐに斜面です。斜面といえばまた車いすが問題になります。角度はチェックしたのを確認していませんので数値が具体的に出せませんが、割りと角度がありました。教えてもらえば問題はない程度ですが、一人で上がれるかどうかというのは個人差が出てきます。腕力の衰え始めた高齢者の車いすであれば、ほぼ確実に無理な斜面と距離です。個人的には登れる気はしないというくらいの角度でしたし、むしろ下りで止まる方が恐く、少なくとも一人では下りたくないです。ここにも点字ボロックはしっかりと配置しており、全体敵に滑りにくい素材を使用してありました。しかし、手すりはないので、雨の日などはだいぶ滑りやすいと思われます。さらに、個人的には階段のすぐそばというのが気にかかりました。階段を増やしてその後をずっと平らにするのと、階段を減らして斜面を作るのとどちらがより良いのでしょうか。手すりのある階段と手すりのない斜面で、どちらが転倒率が高いかまでは調査できていませんが(おそらく階段?)、何度も関門が設置してあるという感じを受け、歩きにくさを感じました。少し歩くと改札が見えました。もちろん改札は車いすが通れる幅ではないので、その横に大きめのゲートが設置してありました。しかし、ここでもまたエレベーターはありません。せっかく車いすが通れるようになっているのにも関わらず、人力で階段から降ろすしかないのでした。しかも、今度の階段はだいぶ狭く、非常に通りにくいと思われます。この改札をあきらめると、さらに奥まで結構な距離を歩くことになりました。(約徒歩3~4分?)次の改札でやっとエレベーターを発見。梅田方面から歩いて見つけたエレベーター一つ目です。(最初から地図を見ればわかるかもしれませんが、地図を調べるのに結局駅に入り、しばらく歩くことになる。)これで車いすはやっと安心して改札までいけるのです。わざわざ遠回りしてですが。エレベーターは一人でバックできるようにするための鏡も設置。エレベーター内は全ての位置に手すりがついており、安心感もあると思われます。ただ、ボタンは車いすに座りながら押すためには少し下に設置しておく必要があると感じました。(正確な高さは覚えていないが、腰の高さ程度。肩が上がりにくい人の場合は難しいかも)一方、エレベーターを使わないところでは、エスカレーターと階段で改札まで下りられるところがありました。階段は幅も広く、点字付きの手すりがあり比較的安心。エスカレーターもあるのですが、これは障害者には使いにくいものだというの初めて認識。「最初の一歩」が踏み出しにくい、視覚障害者や身体障害者には転倒の恐れがある恐いだけの乗り物であるとわかったのです。普段は便利だとしか思わず、障害者の視点で考えることはできませんでしたが、こうして調査としていくことで意外な側面を発見です。電車に乗るところまではこれで一連の流れが確認できました。もう一つ気になり調べたのがトイレです。最後のエスカレーターの脇に車いすも入れるトイレがありました。手すりもついており、ドアの広さも問題なし。トイレ内部は向かって右側に大きな手すりが設置してあり、いかにも右利き優先というのを感じる場面も。とりあえず両側についているので大丈夫だとは思いますが。トイレは駅の中に数ヶ所設置されているようでしたが、すべての場所に車いす用のトイレがあるわけではありませんでした。構内の地図には車いす用のトイレが明記されていますが、やはりすべての場所に設置しておくべきでしょう。急いで近くのトイレマークを発見し、確認せずに行ってしまう場合があるからです。(我慢していればしているほど、急いで駆け込もうとするでしょう。)車いすの方があまり外に出たがらない大きな理由の一つはトイレです。車いす用のトイレの設置も、日本ではまだまだ全体的に不足としか言えないでしょう。以上が今回の調査で自分が感じた事柄です。~まとめ~・エレベーターが少なすぎ。・駅が広すぎると歩くのが大変な上、構造が分かりにくくトイレの発見も難しい。・無駄な段差が多い。・視覚障害よりも車いすの方が利用困難。・心のバリアフリーができていない。最後の心のバリアフリーですが、点字ブロックを設置して終わりというわけではなく、やはり駅内をガイドしてくれる人が必要と考えます。それを頼める、頼みやすい社会。それがまだまだできていない。障害者の方が遠慮して自ら頼みにくいという心理状況の理解不足。広い場所であるほど駅員を見つけるのも大変。もう少し、駅内で困っている障害者の方を見つけフォローできるような仕組みを作っていくべきだと感じました。(でも、今回はまだ具体的な提言まで考えられていません‥)急いで書いたので微妙な文章になりましたが、今回の1時間ほどの調査でこのようなことがわかりました。やはり、まだまだ自分も健常者としての見方しかできていないことを感じました。もっと障害を持った人の立場にたって、この社会を捉え、障害者に生じてしまう問題を理解をしていかなければならないでしょう。ふぅ。今回は一気に書いたので全然まとまりがありません(^_^;)いつか、また清書して完全版を載せます!(今は期末勉強で時間なし‥)