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食器に惹かれ始めた頃に「美しい洋食器の本」を手にしました。当時憧れの洋食器がずらり綺麗な写真とともに紹介されていました。今も手元にあり稀にペラペラめくっています。その本にはグラスやカトラリーも載っているのですが、渡辺雪三郎さんの愛用の品とその思いが語られている頁(P132)がありました。そこに載っていた言葉にすごく共感し何度も何度も読み返し暗記するくらいまでになりました。 「僕が好きなのは”自立性”のあるガラスで人間と絶えずクールな関係を保ってくれるガラスなのです。バカラのデカンタはどちらかというと鋭角なラインですけれど、あの几帳面な雰囲気がとても気持ちいいんです。そういうクリスタルと対峙していると、僕は挑戦を受けているような気さえします。あれ以上完璧な、ゆるぎない美はない、そばにあると”好敵手”にいつも美意識をつきつけられている気がしまして、僕の創作意欲もいっそうふくらんで…」
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