カテゴリ:社会
耳かき店員殺害事件での無期懲役にいろんな意見が飛び交ってますね。ただ感じとしては検察側は世論の厳罰化ムードの中で当然死刑の求刑をしてはいますが記事をみると裁判官側は判例から論理的に導き出している結論かなという気がします。
裁判員制度だから死刑にならなかったんだという人もいるでしょうがこれは死刑か無期かの選択しかなかったわけで裁判官が裁判員の意見を聞きはしても判決はあまりかわらなかったと思います。 私が問題かなと思うのが死刑が最高の厳罰だと思うその思考法です。小さいころから日本の時代劇に親しみ悪人はみな獄門磔か死罪、切腹ときまっています。ですので私をして初めて死刑廃止論があると聞いたときは唖然としたものです。 光市母子殺害事件の場合のときは犯人が少年ですから少年法の適用があり無期と死刑では雲泥の差があります。こちらは少年法により刑が終了することも可能なようですからこれはさすがに無期と死刑では無期のほうが軽い刑と思えます。 しかし成人の場合はまたちがってきます。平均寿命が長くなったせいか仮釈放がなかなかとれず事実上の終身刑になっている人もいるようです。仮釈放になったとしても恩赦以外はずっと保護観察処分で刑は終わりません。また微罪でも刑務所に逆戻りですから一生監視付の人生です。 私としては長期の刑務所暮らしも監視付の生活もたまりません。娑婆であっても独身の男性は何もしてないのに公安などにつけまわされただでさえうるさいのに本当に監視付の生活になったら意欲がなくなって衰弱しちゃうんじゃないかと思います。 まぁ本当に犯罪をおかしたなら自業自得ということもあるでしょうが自ら死刑を選択して犯罪を犯している人間もいます。ようするに潔く切腹という観念ですね。この潔く死ぬということと無期懲役を比べた場合無期懲役のほうが残酷な場合があります。 仮釈放になるためには迷惑をかけた家族に対する心からの謝罪とか悔悛の情を示す必要もありますし人間が洗脳されるぐらい変わらないと難しいでしょう。それに監獄の中で食事付で世話を受けて楽だろうという人もいますがそれは最低限の生活もできない人にとってはそうかもしれませんが人並みの生活をしている人にとってはプライバシーもなく強制的に労働をさせられ自由がない生活は屈辱的でもあるかと思います。どこかで終身刑があったらこんな犯罪はおこさなかっただろうという記事をみたような気がします。死刑にならず無期懲役でくやしいという遺族の声は当然でしょうが死刑が無期より重い刑罰だと思うのはどうも日本の時代劇を書いている脚本家のせいのような気がします。 世界の潮流は死刑廃止の方向のようなんですが脚本家は無期懲役囚の生活がどんなものかより正確な情報をもっと世に広めてもらいたいと思います。
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Last updated
2010.11.02 11:46:17
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