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Her's(ハーズ)奮闘記!

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2013年04月21日
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カテゴリ:主にオシゴト

先日、18日(木)に、阪神訪問リハ連絡会様よりご依頼頂いて

第27回定例勉強会の講師を務めさせて頂きました。


テーマは

『医師とセラピストの関係作り~セラピストとしての原点を起業家の立場から~』

少人数での小ぢんまりした集まり、と伺っていましたが

当日は20名を超える方々にお集まり頂き、非常に充実した勉強会となりました。


少規模ならではの距離感を活かし、受動的ではなく双方向性のものにしたいと思い

敢えてスライドなどの資料は作成せず、段落分けした文章を綴ったもの(A4用紙3枚)を用意し

段落ごとに参加者の方に音読して頂いて、それに沿ってお話をさせて頂きました。


スライドにすると、時に視覚にのみ頼って、耳からの情報が疎かになることもありますし

文章も、黙読だけでは話のポイントを見失うことがありますから

皆さんに『一緒に考える』自覚をしっかり持って頂きたくて。

イメージは“小学校の国語の授業”?(笑)

読み手は無作為に選ばせて頂いたので(目が合ったから、とか)

学校時代を思い出して、無意識に緊張された方もあったかも知れません(苦笑)





主に訪問リハに携わる方々の勉強会なので

テーマの主旨は『医師との連携の在り方・やり方』でした。

病院勤務と違い、訪問では殆どの場合その場に医師が同席することはなく

しかし、医師の指示(処方箋)を要することや、フィードバックの義務はありますし

それが所属施設外の医師だった場合の連携の取り方は、殊更に悩ましいもののようです。



私が、自身の経験を踏まえてお話できることとしては

『最終的に、患者さまの利益最優先 であることを肝に銘じておくべし!』

確かに、医師との連絡は、タイミングや対応の仕方など

平たく言えば“ご機嫌を損ねない”為の配慮も課されますし

特に訪問リハなど、直接医師の目の届かないところで行われることに対しては

決してセラピストに丸投げにされることの無いよう

医師自身にしっかりと責任を感じて頂けるような工夫も必要だと思われます。

それを考えると、アプローチする前に何となく気が重くなってしまうかも知れません。


だからと言って、『まぁいっか』的に、無責任な自己判断を重ね

万一、患者さまを危険な状態にさらしてしまうような事態に陥ってしまって

後から後悔しても間に合いません。


Her’sに関して言えば

リンパ浮腫は主に『がんの術後の後遺症』ですから

殆どの患者さまは『がん』という重篤な背景をお持ちであり

原疾患のリスク管理も重要です。

また、合併症や既往歴などによるケアの禁忌も少なからずある為

その確認の為にも、必ず医師の診断を受けて頂いています。

我々は、その免許の種類によって、許される行為の範囲が決まっていますから

責任を持ち得る立場の違いを十分に心得て、その責務を果たさねばならず

それは、取りも直さず患者さまの為なのです。



個人的に、少しばかり憂鬱に感じられるとしても

患者さまに不利益を被らせない為には、『当たって砕けろ!』は少々大袈裟ですが

確固たる信念をもって、その責任を果たさなくてはなりません。



お話の中で『高い敷居を下げる努力をしているか?』ということに触れました。

表現を変えれば『食わず嫌い』と似ているかも知れませんね。

何もことを起こさない内から、先入観だけでやり辛い、と逃げ腰になることがあります。

子供のワガママなら、仕方ないで済むこともあるかも知れませんが

患者さまと向き合う責任ある立場で、最初から逃げるのはいかがなものでしょうか。



『あの先生はいつも仏頂面していて話しかけにくい』

⇒実際、話しかけたことはあるのか?1回限りの印象で判断していないか?


『いつも忙しそうで、いつ電話したらいいのか・・・』

⇒電話してみたのか?電話もしないで都合の良いタイミングを知ることが出来るのか?


『どうせ大した対応してくれないし』

⇒ちゃんと対応してもらえるようなアプローチの工夫はしてみたのか?


などなど・・・

考えてみれば、行動する前から自己完結していることって、案外多いのではないでしょうか。


まずは、行動してみること!


誰しも、好んで失敗したくはありませんが

失敗してこそ、学ぶべき多くのことと出会うことが出来ます。

もちろん、後先考えない無責任な行動はいけませんが

石橋を叩くばかりでいつまで経っても渡れないよりは

とにかく渡ってみて、不測の事態に遭遇した時に、次の一手を考える

或いは、次からはそうならないように対策を練る

その方がはるかに建設的で成長を望めるというものです。



私自身、自他ともに認める行動派ですから

時に『それは、あなただからできるかも知れないけど』などと言われることもあります。

確かに、自身の行動力は否定しません。

でも、それで片付けてしまって、自らの逃げの言い訳にしてしまっては

結局、何にも変わらないのです。

まして仕事として患者さまと向き合う以上、都合よく逃げてばかりいることは許されません。



私だって、いつでも必ず成功してきた訳ではありません。

行動派な分、勢いに任せて突っ走ってしまって

先方からひどくお叱りを受けたことも数知れずです。

しかし、その失敗の経験があったからこそ、学習することが出来

だんだんと立ち回り方を身に付け、失敗も少なくなってきたのです。

最初からすべてうまくいくことなんて、そうはありません。

そして、一度や二度失敗したからと言って

諦めていいようないい加減な仕事を、我々はさせて頂いている訳ではないのです。

身を挺して患者さまを守る、その為には

何度だって食らいついていくだけの気概を持っておかなくては。



患者さまと我々も、つまるところ『人間関係』が最も重要であり、基本です。

誠意をもって接すれば、いつか必ずそれは伝わるものです。

それは、医療職同士にも言えることです。

『患者さまの利益の為』という最終目的を同じとする限りは

最初は難渋したとしても、勇気をもって行動すれば、きっと伝わります。

誠意と熱意こそが、医療の原点だと、私は信じたいです。





たぶん、一風変わった勉強会だったと思われますので

新鮮味もあったのでしょうか、皆さん、それぞれに得るものを感じて下さったようで

私も講師を務めさせて頂いて、とても充実したものを感じました。

自分が、まずは一歩前へ踏み出すこと。

待っていても、誰も代わりに進んではくれません。


これを読んで下さった皆様も

前向きな何かを感じて下されば、嬉しい限りです。





当日の様子はコチラ↓↓↓をご参照下さいませ。

阪神訪問リハ連絡会blog









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最終更新日  2013年04月24日 00時15分43秒
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