チェックも縞のうち

［トレジャー・オブ・エンペラー砂漠の秘宝］
どういう作品なんだか良くわかりませんが、気になる方々が出ていたので借りてみました。主役のジェイ・チョウは「王妃の紋章」の次男坊王子役の時から、キンキラ王子よりも小汚い姿が似合うに違いないと思っていた人なので、砂漠が舞台の作品ならそれが観られるかと思っていたのですが・・・・。うん、まぁ、いくらか小汚いといえばコキタナかったーーーけど、小汚いというよりは、埃っぽいという形容の方が合ってるかな。

ストーリーとしては砂漠の中の秘宝を探しに行く、タイトルまんまの御宝探し冒険譚。恋ありアクションありゾンビあり、なんでもアリアリのドタバタアクションコメディ？しかも私のターワン（大王）チェン・ダオミンまで出てるとあっちゃ、期待がどんどん膨らまない方がどうかしてます。けど、おそらくそんなに期待してもはずされてしまうことは予測がついたので、あまり膨らませないよう気をつけて鑑賞しました。なんだか回りくどいなぁ。

ヒロインのリン・チーリンはレッドクリフで小喬を演じた人。相変わらず美しかったです。チェン・ダオミンは過去に秘宝までたどり着いたことのある山師という役どころ。丸めがねに葉巻をくわえ、何故かゴルフクラブを持ち歩いていて怪しいことこの上ありません。序盤の酒場のシーンなどはまんま西部劇調で、思わずタンブルウィードが転がって来やしないか探しちゃいました。さすがにそれはなかったけど。

乾燥、じゃなくて感想としては、なかなか面白かったですよ。かる〜く観るにはオススメ。アレコレやりたかったけど、予算とか時間とかの制限に縛られ、広げた大風呂敷を畳み損ねた感じ（竜頭蛇尾感）はいくらかあるのですが、何より出演者が楽しんでいるのが伝わってくるんです。バイクでの逃走アクションだとか、酒場の建物の盛大な破壊とか、やりたい放題してました。

あのチン・リーチンが麺をすするシーンなどは、まさにお茶目感満載。美人は何をしても美しい、すすり上げる麺すら美しく思えます。男性ならさしずめ、自分もあの麺になってすすられたい！てなところでしょうか。

で、アクション観察の視点からの感想はというと。そうです鞭のアクションがあったんです。いや〜もう私的にはそれだけで十分なんです。鞭とか槍とか長柄の武器を振るう様を眺めるのが好きなの。ジェイ・チョウの鞭さばきもなかなかでした。眼福がんぷく、ごちそうさま〜。