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昨日、『キミのお金はどこに消えるのか』の令和版『キミのお金はどこに消えるのか 令和サバイバル編]』が出版されていると書いたのですが、更にその続きとなる作品『がんばってるのになぜ僕らは豊かになれないのか 』は手元にありました。
つまり、私が出版順を理解していなかったということだけの話なのですが。 「令和版」を待ってはいられないので、早々に続きとしてこの作品を読みました。 こちらの方がとても身近に感じますが、時系列的にはまだコロナ禍が始まった時なので、今の日本の経済状況と異なります。 っていうか、目まぐるしくここ1年で状況が変わってきているということですよね。 これを読まなければ、状況が変わってるなんて分かっていなかったかもしれません。 冒頭で保育士の給与がなぜ低いのか、という話や公務員の数が先進国と言われている国の中では、各段少なく、他国の半分の人しかいないという話も取り上げたかったのですが、今現在の社会状況を予見するような章がありましたので、そちらを紹介。 まず、日本の政府というのが他国に比べてお金に関してどのような価値観をもっているのかということが前章で語られています。 東日本大震災の時、復興に対して税金を使いました。 それは国として当たり前のことです。 しかし、そこで政府が行ったのは、そのために復興特別税というのを新設しています。 お金は本来増やさなければならないのに、税金で結局それを帳消しにしているという理不尽なことをする政府なのだと本書では書かれているのです。 近年だと子育てする世帯に一時金を配る案が出てきていますが、その財源を必ずや新たな税制で確保しようとするわけです。 つまりお金を政府からうけとっても、税金で持っていかれたら意味ないじゃんということ。 なぜそんなことをするのかというと、ここからが身も蓋もない話なのですが、本書では「日本政府は雰囲気で増税している」というのです。 更に言えばプライマリーバランスの黒字化という幻想にとらわれているからということらしいです。 その後その詳細も書かれているのですが、長すぎるのでここでとりあえず割愛。 割愛しつつ、話を進めます。 今回のコロナ禍において(現在も進行形ですが)、最初の頃ロックダウンをしてしまうことで経済的に困窮し、自殺する人が多いので、「命か経済か」これを考えなければならないということを政府は発言をしています。 これを政府の対応が遅くて民間人がこれを言い出すのは、仕方がないことでもあると本書では語っているのですが、これを政府の人間が言うのはおかしいと。 増税をしたい人がこれを言ってしまうのだそうです。 で、この部分も切り取った状態で終わらせてしまいますが、その続きがいよいよ本題。 きちんとしたお金の使い方を政府がしないと、感染爆発が起こり経済がマヒする可能性があります。 すると、物が売れないから生産力が落ち、流通が滞ることによりインフレになる可能性が出てきます。 インフレになる要因にはよい場合と悪い場合があり、良い場合は、「みんながお金を持ってることにより、物の価値(値段)が上がっていくことなのですが、悪い場合というのが、まさに今回に該当します。 つまり、物がないことで値段が上がるという場合。 本書ではよいインフレのことを「安定した需要の増加によるインフレ」としているのに対し、悪いインフレは「供給力の低下による制御できないインフレ」。 もう、その渦中じゃん! マンガの後には1ページで漫画のことを文字として説明しているのですが、最後の2センテンスにはこのように書かれています。 一度下がった供給能力を元に戻るのは大変です。もし、本当に将来急激な物価上昇が起こるkとおを畏れるなら、財政支出を惜しんでいる場合ではありません。 奇しくも来月は、統一地方選。 ちょっと真面目に一考する必要性があると声を大にして言いたいと本書を読んで気付いたのでありました。 苦手だけど、経済学の入門編でいいから知識は必要ねーーー。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年03月28日 07時00分09秒
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