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ブックアドバイザー木村綾子の日々の徒然

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2023年05月13日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
自分の専門をうっかり忘れてしまってましたが、教育学が専門であることを思い出しました(笑)。
という訳で、久々の関連本『​勇者たちの中学受験 ​』を読了。



と言いながらも「受験」というものに関して現在は少し離れていますので、どちらかというと今の受験状況をインプットし、過去のものからの上書きという感じです。

筆者は中学受験をはじめとする受験関係のジャーナリストであり、私も「受験」にがっつり関わっている時はかなり著書にはお世話になっています。
本書は、首都圏の中学受験に関して3つの家庭について追いかけ、個人が特定されないようにかなり脚色をし、場所や塾、学校はそのまま実在した名前を記し、中学受験統一日の前後を物語として表しています。

この3つの家庭の特徴としては、父親が中学受験に関わっているということです。
中学受験そのものは高校、大学受験よりも家族の協力なしではなかなか成立しないということは否めません。
しかし、その協力の仕方は匙加減が難しく、下手をすれば「過干渉」いや「介入」となり、家庭崩壊となりかねません。

私が受験に関わっていた時もそうだったような気がしますが、母親が匙加減をうっかり間違え介入しすぎるというパターンはしばし見聞きしていました。
でも、案外それは想定内の範囲で「受験あるある」という感じもしないではありません。

ただ、父親が介入してくるとなるとかなり状況が異なってきます。
本書でもそれが3パターンの家族を通してかなり顕著に描かれていたような気がします。
なぜ父親が介入しすぎると崩壊寸前、もしくは崩壊してしまうのか。
それを考えた時、母親、少なからず日本国内の母親は子育てもしながら、仕事もし、そして家事もしなければなりません。
介入しすぎたとしても、他にもしなければならないことがてんこ盛りとなります。
家庭崩壊するほどの介入を「100」とすれば、恐らくMax90が限界かもしれません。
しかし、父親が介入するとなると自宅にいる時間は間違いなく子どもにそそぐことが可能となります。
つまり「100」介入することが物理的に可能となる訳です。
ましては、本書はこのコロナ禍での状況。
在宅ワークも多くあった時期です。

本書を読んでいると、受験に関わらず父親の家庭における匙加減というのは、かなり重要な位置を占めるのではないかということに改めて気付かされました。

今後も中学受験をする割合は増えてくるのではないかと思います。
本書はぶっちゃけ読み手の対象がなかなか難しいなと思いましたが、やはり父親に読んでもらいたい1冊ではないかなと感じています。


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最終更新日  2023年05月13日 07時00分12秒
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