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ガイドブックと地図帳と読み物が一体化した『奈良 歴史地図帖 』。
この本の特徴はなんと言っても地図がとても分かりやすいところ。 一般にイメージする平面的な地図ではなく、山と平地が塗り分けられていて、地図で示された地域の高低差が分かるようになっています。 と言っても等高線のひかれた地図とは異なるので、誰でも一目瞭然。 山と平地を色分けするだけで、こんなに分かりやすい地図になるのかとこの地図帖をみて気付かされました。 ガイドブックとしてはテーマ別となっています。 最初は「仏教美術」。 ここでは重文か国宝でかつ本書を編集した人のおススメが示されていて、北は秋篠寺、南朝護孫子寺の9体を取り上げています。 あれもこれもではないところがこの地図と相まっていて超好感をもってしまいました。 そして、それに関する説明文も端的なのですが、ポイントを押さえています。 一応ガイドブックともなっていますので、おススメのコースを表示されていて、訪問した場所から次の場所までの徒歩での所要時間も書かれています。 これだったら、観光する時間の見通しも立てやすい。 しかし、残念なことにこれはやはりガイドブックとしては最適ではありません。 なぜなら、A4の大きさなので、簡単に鞄には入らないし、出し入れもめんどくさい。 必要なところはコピーして持ち歩くのが賢明かと思われます(笑)。 私の本書でもっとも惹かれたのは「吉野」ではなくて奈良盆地全般に紹介されている巨大古墳群。 それらの古墳群の主要な古墳も記載されています。 これは古墳群ごとに巡ってみたいと思いました。 そして、私はあまり興味がないのですが、歌碑好きな友人がおりまして、これは友人にとって最適だろうと思われる歌碑巡りをテーマとしているページもありました。 歴史的背景も知りつつ、全体的に見渡せる地図があり、お散歩コース芽生明記された痒い所に手が届く本書を是非手にしてもらいたいです。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年05月21日 07時00分08秒
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