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市内には移動図書を除くと20の図書館があります。
この20の図書館全てで本を借りるのが、私がここに住まわってからの目標となっていますが、かれこれ20年近く住んでますが、まだコンプリートしておりません。 が、先日別件で向かった場所のすぐ側にまだ未踏の図書館があり、もちろん足を踏み入れてきました。 20の図書館はどれも同じような本を扱っている訳ではなく、その館ごとの特色があります。 またコミックに関しては、館ごとで重ならないようにしているように私は以前から感じていました。 で、そこで出会ったのが『図書館の主』。 全面本棚に一人の人間、つまりこれは司書さんでしょ。 もう、表紙のイラストを目にするだけでくらくらです。 もちろん、連れて帰りましたよ。 第1巻の初版は2011年。 それから10年以上経っている訳ですが、この作品に関しては今まで存在を知りませんでした。 まだまだ情報のアンテナが未熟です。 さて、本編。 舞台は私設図書館。 そこで働く御子柴さんが主人公。 そして、彼を中心に同じように働く司書さんと利用者さんの物語です。 1話ごとに完結となっていますが、その1話ごとのエピソードには必ず児童文学の詳細が盛り込まれていて、私的には超好物な内容。 そもそもなぜこの私設図書館が出来たのかという話題も1巻の後半で描かれています。 企業メセナというものになるのですが、これは現実目線で見ても素敵です。 企業メセナということで営利目的ではないので、利用者さんから利用料を徴収していません。 利用者側から見れば公共の図書館と変わらないということになります。 しかし、ここでは公共の図書館同様司書さんが何人も働いています。 つまり、この図書館を創設した企業から司書さんはきちんと給料をもらっているということですね。 それは「税金」でもありません。 そうなると、税金を納めている市民の目を気にする必要はありません。 かなり創設者の理想を描いた図書館運営が可能ということになります。 ただ、確実に書籍の購入、人件費など図書館運営に関しては年間かなりの赤字になるはずです。 それを補えるほどの企業の力がなければできません。 今、このような理想の図書館運営をしている企業ってあるのかなーとふと現実を見渡してしまいました。 で、思い出したのが、明治時代の資産家の方々。 図書館ではありませんが、国内外の文化財を個人の資産で購入して、現在では国宝、重文を所蔵する美術館となっています。 あぁ、これぞ企業メセナの原型なんだなと思ってしまいました。 だんだん話は本編から離れてしまいましたが、ここで取り上げられている児童文学が思った以上にマニアック。 著名な作家さんでも、そのような作品を綴っていたのかということをここから教えてもらった作品が幾つもありました。 まぁ、つまり私はこの作品にドハマりしたということですね(笑)。 全15巻ですので、少しずつ入手して最後まで読了したいと思います。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年05月27日 07時00分08秒
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