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知り合いの方から毎月、本に関する大量の資料が届くのですが、その中に『へそまがりの魔女』に関するリーフレットがありました。
このリーフレットの最初のページには少し首をかしげる猫がアップで描かれており、しかも着色がモノトーンと赤だけ。 しかし、そこには怪しげな印象を持たせない、それどころか何となく温かみを感じる絵でした。 まぁ、猫がこれだけアップで描かれているのだからとりあえずは読んでみようと思い、入手したわけです。 ちなみに、リーフレットの次ページには、 これは、「世にも恐ろしい魔女の物語」だろうか?とあります。 このアンサーに関しては後ほど記すとして、まずはあらすじ。 1人の娘が魔女の家のドアをたたきます。 この魔女は世間では「この魔女に呪いをかけられたら最後誰も逃れることができない」と言われていました。 またこの娘は王国の混乱のため孤児となっていました。 娘は魔女に家に置いて欲しいと頼みますが、魔女は自身と生活を共にしているねずみについていくように」と言い、ドアを閉めようとします。 その時、このネズミは家に入るように促す行動をとったため、娘は魔女の家に入ることができ、一緒に暮らすようになりました。 そして、その生活共にするにつれ、二人がこれまでに持ったことのない感情が自分の中に生まれてくることに気が付きます。 ある日のこと、王国に待望の王子が生まれます。 そこで、魔女はこの王子に呪いをかけることとなりました。 そして、二人はその準備に入ります。 ここから先の物語の流れは是非本書を手にして欲しいです。 「呪い」という言葉は何なのだろうということを考えさせられることとなりました。 そして、良いことと悪いことは表裏一体ということを本書は全編を通じてはっきりと伝えています。 しかもこの「表裏一体」という言葉を決してネガティブなこととして捉えてはいません。 ネガティブにならないようにするための心得とでもいいましょうか。 その匙加減というのを魔女は娘を通して読み手に教えています。 そのように捉えると、冒頭の「この魔女に呪いをかけられたら最後、だれも逃げられない」という言葉も少し違う印象に思えてきました。 これらを踏まえての最初の「これは、『世にも恐ろしい魔女の物語』だろうか?」のアンサーが明確になっていきます。 が、物語の行方はなかなか想像つかないものになっています。 結論は簡単ですが、そこに至る過程を是非手にして味わってもらいたいと思いました。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年05月26日 07時00分08秒
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