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非常に少ない親戚を見渡して、最高齢者は85歳のオヤジの弟のヨ メで、叔母が85歳、叔父は還暦を過ぎた頃のすい臓癌で亡くなる、 来年辺りが23回忌、暫くの間はマンションで1人住まい、子供なし、 叔母の肉親は1つ違いの妹、その妹もが主人を10年ほど前に亡くし、 こちらも子供なし、そのご主人は京都に本山のあるある大きな宗派の 家族で、若い頃から北欧文学に興味、そちらの道を進む事になり、こ うなると、半ば宗派とは勘当状態になり、自身も大学教授となる、そ の後主人が無くなり、かなりの額の遺産を叔母の妹が相続、その妹と 言うのが妙に見識が高く、気が強くて、口が達者、常識が無く、家事 が出来ない、そのくせ1人住まいが出来ない人間、そこで叔母に、広 いマンションを買うから同居しようと言う事になった、二条城の近く の、バブル期の頃には億ションだったマンションを格安で、購入、高 齢の姉妹がマンションの最上階で暮らす事になった、年齢の割におし ゃれで、いつもきれいに化粧をして、いつまでも美しい高齢者姉妹と 言う感じで傍から見ると、優雅で、なかなか理想的な暮らしに見える。 オレの妹が週に2日ほどお手伝いさん代わりにそこへ行っている、 こういう暮らしが10年も続くと我儘放題、訪問ヘルパーさんがきて も、2人とも元気なために、買い物を頼んだり、掃除を頼んだり、お 手伝いさん代わりにこき使い、これに文句を言うヘルパーさんには、 事務所に物凄い剣幕で電話をかけて、こういう時にはお里が知れる言 葉使い、ヘルパーさんのチェンジを申し入れて、そのヘルパーさんの 悪口を長時間、妹に愚痴をこぼす、それ以前からオレは食べ物の好き 嫌いの割りに、人の好き嫌いは極めて少ないタチである、そんなオレ でも世の中に5人くらい嫌いな人間がいて、その5人のうちの1人が その叔母の妹であった、妹からそういう話を聞くにつけ、「何様のつ もり」、そんな気持ちが高まり、オレ自身も商売をやめて、人生の山 から谷底に身を落とした状態、そんな時に妹が、「オネーちゃんは年 上やから、先に介護が必要になる、○○家の人間やから、そちらで面 倒を見てほしい」、ここに2人とも子供を育てた経験がない悲しさ、 お金で身内の世話は何とかなる、札びらで面を張るような態度、社長 業をしていた頃には、こういうことはハナでせせら笑ってやり過ごし ていたが、立場が変わってしまうと、屈辱である、叔母もそのことと 同じ考えを持っている、親戚と言えども、付き合えば気分が悪くなる、 出来るだけ疎遠状態にしていた。 ところが今年になって叔母が2度入院、2度とも転んで足の骨折で ある、完全介護の個室に入院、オレのヨメと妹と叔母の姪などが交代 で病院へ、病院の食事がまずいから食べ物の差し入れと、差し入れた 食べ物に文句をつける、ナースコールをしてもすぐに来てくれないか ら世話をしてほしい、ナースコールをして、瞬時に病室へ、これは無 理な話である、1、2分もすれば来てくれる、これが待てないのであ る、要は気儘なのである、気儘を通すために身内の世話になる、この 世話になるのが平気なのである、これが親子なら、なるだけ子供の世 話にならないようにと言う気遣いが働くところ、子供を生んで、育て ていない悲しさと言うか、子供が何故親の介護の世話が出来るのか、 親の子育ての苦労、子育てのためには自分の楽しみは後回し、こうい うことを身近に見て来て知っているからこそ、当然の事としてできる のである、子育ての苦労の無さ、自分の趣味や、旅行、観劇、身の回 り品の買い物、学費や子育てのために費用が要らない気楽さ、それを 充分に楽しんで、その後に老後の介護の世話、それをさも当然のよう に要求、虫が良すぎるというモンで、ヨメは一日おきに病院へ出かけ ているが、オレは2度の入院にも拘らず、お見舞いさえ行っていない、 葬式代さえ残してくれたら葬式の一切の手配ぐらいはしてやろうと思 っている、叔母とその妹はオレの事を情の無い、恩知らずと陰口を言 っているらしいのだが、オレから言わせれば、「情が無いのはどちら ?」。 ■「今日の言葉」■ 「 自分を知る難しさが分れば 忠告の有り難さが分る 」 (自然社・平成22年・新生活標語より) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 20, 2010 08:39:24 PM
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