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カテゴリ:PS3ソフト
映画なんか見ているとアメリカ軍、レンジャー部隊は俗語として言葉の最後に「フーア(Hooah)」とよく言ってます。 例えば、映画「ブラックホークダウン」なんかみてると 「お前はここに残れ、あとは俺について墜落現場まで移動する!わかったか?」 「わかりましたぁ!!」 みたいなセリフの、 「わかったか?」 「わかりましたぁ!!」 の部分が 「フーア?」 「フーア!!」 という掛け声になってるわけですね。 この「Hooah!」という俗語の語源は定かじゃなく、色々な説があって、ノルマンディ上陸作戦で混戦状態のさなか絶叫気味に叫んだ、「アメリカ人はどこだぁ!(Who's US!)」が「フーア!」 に聞こえたのが始まりだとか、ベトナム戦争でベトコンが叫んでた言葉が語源だとか色々あるのですが、結局はアメリカ軍独特の伝統的スラングとして定着し、現代のアメリカ軍はことある毎に、「フーア!」「フア!」「フーア?」「フーーア!!!」 と叫んでいるわけです。 そんな歴史的なスラングなどもふんだんに取り込みながら、且つ又専門用語が飛び交ういわゆる英語を基調とした軍隊用語というのは、平和な日本でまったりと暮らしている私達からすればある種非常にかっこいい、もはや確立された様式美というか、エンターテイメントとして、気持ちのよい音として聞こえてくる(少なくとも私には)。 もう無線越しの雑音で、タンゴ、ブラヴォー、アルファーなんていわれたら脊髄がぞぞぞーってなる(笑) というわけで間もなく発売となる、「コールオブデューティ モダンウォーフェア2」ですが、日本語版は音声が吹き替えと聞いたので予約をキャンセルさせていただき、いつもROCKBANDとかの音ゲー買ってるところから北米版を購入することにいたしました。 基本吹き替えは全然否定しない派でわざわざ声優を雇って音声吹き替えまでする労力を費やしていただける事にはとても敬意を払っているわけで、海外ゲームは日本語版がある時は日本語版を買っているのですが、さすがに今回はちょっと困りました。 アンチャーテッドなんかはよかったんですよ。あれはもともと主人公のネイトさんの軽妙な語り口にも助けられつつ、さらには吹き替えで生じるギャップを逆手にとって、わざと「テレビの洋画劇場」風にする事で、まさに 「日曜夜にやってる日曜洋画劇場を自分で操作できるじゃないか!わははは!」ゲーム に仕上げて、字幕映画とは違う「日曜洋画劇場風の様式美」を発揮できた成功例なわけですね。 しかし「コールオブデューティー」だけは困る。 元々、コールオブデューティーシリーズというのは単なるFPSと違って、実際の戦場の臨場感を味わうコンセプトのもの。 初期の頃のWWII時代を舞台にした作品も 「Covering fire!!(援護してくれ!!)」 「Fire in the Hole!!(爆発するぞー!!)」 みたいな叫びがその戦場の悲惨さと阿鼻叫喚さを高めていったわけですよ。 前作の「コールオブデューティー モダンウォーフェア」で、ギリー装備で要人狙撃しにいくステージで、随行するマクミラン大佐がスニーキング中に発した言葉 「ステンバーイ・・・ステンバーイ・・・ゴ!」 (Standby...Standby...Standby...Go!) のあたりが印象的でよくネットに引用されていますが、あれも普通に"スタンバイ"って言ってなくて、SAS連隊の大佐という設定上、少しイギリス系の訛りがあって"ステンバイ"となっているわけで、だからこそ 「おおっ!オレはSASで狙撃やってたんだ!」 っていう臨場感と緊張感が味わえるわけですね。 もうこれが日本語吹き替えされたりすると、例えば前の敵を倒して 「Forward area clear. (前方クリア)」 (これもマクミラン大佐は、「フォワードエリアクリア」じゃなくて訛って「ふぉるどわるどあれあくりあ」みたいな発音になっているのが素敵) って言ってもらえるところいきなり 「前方よし!」 なんて言われた日にゃ、プレイヤーは萎えるわけです。 というわけでクドクドグダグダと書いてまいりましたが、今回の「コールオブデューティー モダンウォーフェア2」。ひとえに私はレンジャー部隊のあの素敵な言葉 「Hooah?」 「Hooah!!」 を味わわんが為に、北米版買わせていただきます。 別に宣言しなくてもいいんですけど・・・ っていうかローカライズ担当した会社は、こんなリアル系FPSで日本のブルーオーシャン層狙わないで、コアユーザーの空気読め。 といいたい。 えーっと、ちなみになんかとってもいいWikiサイト見つけたので、英語わからんかったら参考にさせてもらいます。 「Call of Duty 日本語字幕 Wiki」 編集者の方に謝意。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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