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カテゴリ:PS3ソフト
・画面展開の度に毎回GTのロゴが出て暗転する。 ・静かなジャズナンバーなBGMと共にきらびやかな何千台もの車が表示されるマッタリ画面 ・レースも決して爆音豪速阿鼻叫喚な事はなく、コックピットの中は以外と静かで、200km近いスピードでスリップストリームに入っているのに妙に冷静にしていられる。 ・単純なコーナーひとつひとつを大事に走る事で少しずつ上達するライセンスモード。 ・自分の実際のマイカーや、お気に入りの車を手に入れたら綺麗な背景で写真を撮る。 これは非常に「品のいいレースゲーム」だ。 海外のレビューなどをみると、「単なるコレクションゲームで脳汁がでない」といった酷評も散見されるが、それはレビュアーの脳汁噴出基準をバーンアウトとかニードフォースピードシリーズにおいたレビューなだけで、このゲームの本質を全く見抜いていない、愚かなレビューとしかいいようがない。 海外のレースゲームのエフェクト基準は、どうしても映画よりな演出が基準になるようで、派手な爆音、クラッシュ効果、スピーディーな展開が重視されがちだ。 決して、そんなゲームを否定するわけではなく(バーンアウトパラダイスなんかはかなりの名作と個人的には思っている。)、あり得ないコースをありえないスピードで突っ込んで看板ぶっ壊して、車をバラバラにしてガハハハスゲー!!と笑いながらいとも簡単に脳汁を噴き出すのは当然楽しい。 だからと言って、GT5が脳汁のでない駄作ゲームかというと決してそんなことはない。 これは本当にマニアックな車好きが作った、 ・車を所有し、そして車のある生活を楽しみ、その中で自動車産業の片鱗を垣間見るカーライフシュミレーションゲーム と言える。 F1のゲーム化権利をSCEが手放し、セガラリーもシリーズ化できず、残るは「頭文字D」とか「湾岸ミッドナイト」といったアニメタイアップカジュアルカーレースゲームしかない国産のレースゲーム分野にとって最後の砦といっていいのが、このポリフォニーデジタルのGT5(グランツーリスモ5)といっていいだろう。(個人的にはマリオカートはレースゲームではなく、レースゲームを題材としたアクションゲームに分類されると思ってる) そのゲーム性はあくまで日本人のコンセプトによる、日本らしい品格に満ちたゲームに仕上がっている。 その楽しみ方は、全クリアを急ぐ事ではなく、クラッシュシーンに脳汁を出す事でもなく、LOADの長さにいらつく事でもない。 自分のお気に入りの車を愛し、チューニングし、工業製品である自動車の芸術的なフォルムにほくそ笑むというカーライフを疑似体験するそれこそ車人生のバーチャルゲームなわけだ。 ゲームという視点でゲームを語る人向けではなく、マイカーを持っている人、又は将来的にマイカーを持とうと夢見る、We love cars!な大人の方には是非この世界に浸っていただきたいと思うゲームの枠を超えたゲームです。 製作者達のこだわりとマニアックぶりにはリスペクトせざるをえません。 PS3コンソールとしては、記念碑的国産カーレースゲーム。 傑作です。 PS3■グランツーリスモ5 通常版 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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