カテゴリ:もう一度観たい・読みたい
詩人が後世に遺せるものは言葉のみで、 その生き方ではないのかも…なんて思ってしまいました。 もちろんそうでない詩人もいると思いますが。 生き方、考え方がそのまま言葉に反映されるものなのでしょうが、 その人生をまざまざと画面いっぱいに見せられるのは 何だかとても痛々しすぎました。 *「リバティーン」公式HPは→こちら よく「才能が人を食い潰す」なんて表現を聞くけれど… 彼の場合そうは思わなかったな。 むしろ自業自得、当然の結末のように感じられたし。 でも、こういう映画は主人公が傷つくのと同じくらい、 観客も傷つけられるような気がします。 同情したり、感情移入して欲しいなんて端から望んでいない人に対し、 どう接すればいいというんだろう。 どんな思いを持って接しても拒絶されるのがわかってるんだから。 17世紀イギリスの放蕩詩人、ジョン・ウィルモット(第二代ロチェスター伯爵)の 人生を綴った映画なのだけど、猥雑で破天荒な所業が目に付いて、 どうして今評価されなおされてきているのかとか、そんな肝心な部分が 垣間見れなかったのが残念な気がしました。 (遺された作品を読んでも惹かれなさそう~な印象なのが、どうも…××) この映画を観ながら、以前L・ディカプリオが出演した「太陽と月に背いて」という 映画を思い出しました。 こちらではディカプリオが詩人ランボーを演じてました。 自分自身傷つけずにはいられない、どうしてもそれを止められない、 そんな衝動に突き動かされてしまう人物像が何だか重なって見えました。 ジョニー・デップ観たさに映画館に足を運んだ柊ですが、 例えば「チャーリーとチョコレート工場」で観た役柄より、ずっとずっと 彼らしい気がしました(笑) 痛々しい。とても観ていられないという役柄なんだけどそれがぴったりくる感じ。 サマンサ・モートン演じる女優との台詞のやり取りが一番印象強かったなあ。 ピアノのサントラの雰囲気がいいな、と思ったらマイケル・ナイマンでした。 やっぱり…。 次にジョニー・デップを観る時は「パイレーツ…」のジャック・スパロウ船長だ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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