テーマ:映画館で観た映画(8540)
カテゴリ:とにかく印象が鮮烈☆
こんなに美しさと残酷さとが、一つの物語・映像に撮られた作品ってないかも。 おとぎの国、夢の世界というのは現実と背中合わせの、表裏一体の存在で、 現実の世界が悲しく、非情であればあるほど夢の世界は輝きを増すのだと あらためて思い知らされた気がするのです。 観た後にこんなにも打ちのめされてしまうのは、 観ている自分は少女オフィリアのように、魔法の国に焦がれる程悲惨な世界に 生きてるわけじゃない…ってこと。 今生きている世界で充分恵まれた状況にいるのだとわかってしまうからかもしれない。 (それは、美しい想像力に満ちた世界とは縁遠いところに住んでいるということでもある。) 果たしてそれは幸福なことなのか、不幸せなことなのか…。 何ともいえない気持ちにさせられてしまうのです。 *「パンズ・ラビリンス」公式HPは→こちら ハリウッド映画にはないダークさに魅了される人は多いかもしれない。 ただ、この映画には<PG-12>の指定がかかっていますが 柊的には<R-15>でも納得いく気がしました。 残酷な描写に思わず目を閉じてしまった場面もいくつかあります。 でも、そういったシーンがどう、というよりもなんというんでしょう。 観ている側のイメージを増幅させる力が強すぎる、という感じ。 よくも悪くも強烈な印象を残す映像と音楽です。 柊だったらもしもこの映画を子供と一緒に観に行ったとして、 観終えた後に子供たちになんて言葉をかけていいのかわからない…です。 「綺麗だった」とか「怖かった」とか、そういう言葉の枠に捉えきれない部分が大きいから。 イメージが強烈過ぎて、多分混乱してしまってるんじゃないか、と思うから。 だけど「観ない方が良い」とは思わないです。 むしろ、この映画を真摯に受け止められるような人になって 「観て欲しい!」です。 うまく印象を伝えられない自分がとってももどかしいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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