テーマ:映画館で観た映画(8572)
カテゴリ:もう一度観たい・読みたい
とても静かな物語なので、観終えた後の感想を上手く言葉にするのが難しいのですが…。 何と言ったらいいのか…今の自分をとても許されているような気持ちになりました。 許される、という言葉を選ぶのも何か違っている気もするのですが 今の自分の生き方、悩んでいること、迷っていること、後悔していること、そのすべてを 自分自身の心でいつか肯定できるときがやってくるんだよって支えられてるような 気持ちになりました。 *「いつか眠りにつく前に」公式HPは→こちら いつまでも忘れられない恋をしてしまうことは幸福なことなんでしょうか。 それとも不幸せなことなんでしょうか。 この映画を観ていると、それがわからなくなってしまいます…。 ただただ、切ないなあと感じてしまいます。 幸福になるための努力をしなさい、という台詞がずしんと重たく響きます。 忘れられない気持ちや後悔があるままだとどうしても気持ちが割り切れなくて 幸福になる為の努力を怠ってしまったり、或いは求めることを躊躇してしまうのかも。 だけど迷ったり、思い悩んだりすることをこの映画は否定もしていません。 人はそれを少しずつ、少しずつだけど受け入れることも出来るんだって。 登場人物たちのそんな心の動きに胸が打たれます。 母親と娘、姉と妹。親友。 女同士だからこそ生まれる葛藤や絆がこの映画にはとても丁寧に描かれています。 だからかなあ…映画の中盤からは館内のあちこちから鼻を啜る音が聞こえてきて、 多分観ている人それぞれの胸の中に思うところがあるのだろうなあと。 そしてそれを共有しているような気持ちになれたのがこの映画の一番いいところかも しれません。 メリル・ストリープが実の娘であるメイミー・ガマーと。 ヴァネッサ・レッドグレイヴが実の娘であるナターシャ・リチャードソンと共演しています。 娘時代であったり、親子としてだったり、「あ、やっぱり似てる!」と思うと不思議と 感慨深い気持ちが湧いてきます。 親子で観にいくには照れくささもありそうですが、お薦めできます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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