テーマ:映画館で観た映画(8570)
カテゴリ:もう一度観たい・読みたい
ナルニアを訪れる時は、未知の冒険に出かけられる期待で胸が膨らむ一方 そこを去る時は、自分の心の一部を失ってしまうかのようにせつなくて、つらい。 ナルニアが子供時代を象徴する、想像力あふれる世界だからですね…きっと。 ナルニアで出会う様々な試練は大人になるための訓練であり、 そこを離れることは成長を認められた証ってわかってるんだけど、寂しい。 今回ナルニアを訪れることが出来たのはルーシーとエドマンド、そしていとこのユースチス。 かつてピーターとスーザンが担っていた役割をルーシーとエドマンドが請け負っているところが 頼もしくもあり、せつなくもある。 そんな中で性格悪し、の異色キャラのユースチスがものすごく人間臭く、ユーモアを感じさせてくれました。 様々な島を冒険する楽しさがある一方で、緑の霧がもたらす恐怖感は薄く、 展開的にはちょっと散漫な感じがしないでもなかったです。 そこをカバーしてくれたのはやっぱり子役たちの成長ぶりかなあ…って思います。 (柊は「ライオンと魔女」の頃から四兄弟の中ではエドマンドが好きです。 一度は魔女の誘惑に負け、兄弟を裏切った過去を持ちつつも、罪悪感と正義感の間で 常に揺れ動いていくシチュエーションはなんといっても魅力的なのです!) 余談ながら。 字幕上映は3Dしかなかったので、それで観たのですけど 3Dの眼鏡ってほんとに暗い。色が死んでる。 おとぎの国を彷彿とさせる鮮やかな色彩を失ってまで3Dにこだわる意味ってあるんでしょうか。 これなら我慢して吹替2D観た方が満足できたかも…って思ったくらいでした。 しかも3D眼鏡の貸出料がとられるようになりましたが、渡された眼鏡が指紋で曇ってきたない! これじゃあんまりだと思い、交換してもらいましたが貸出料を取るなら使用されるたびごとに きちんと拭いておいて欲しい…。 世の中が3D上映に飽きて、(料金も安い)通常上映に流れが戻っていかないものか…と 柊は思っています。 せめて字幕2D上映もやってくれよー。ぶーぶー。 更に余談。 午前10時の映画祭第二弾で上映予定だった「ミツバチのささやき」が中止になり 別の映画に差し替えられるとの報。 ショック…観たかったのに。ご近所のレンタル屋さんにもなく、映画祭で上映されると知って すごく楽しみに待っていたのになあ。 無念。 *映画の公式HPは→こちら 『第二音楽室』佐藤多佳子著 読みました。 聴こえてくるのはハーモニー。 好き嫌い、とか、個人の抱えている事情とか、そう云うものを飛び越えて 人と人とが共鳴しあう響き。 個人の領域にまで踏み込んでいくような人間関係なんて、そうそう築けるものじゃない。 だけど小さなきっかけの積み重ねが結んでくれる空気とか、距離感を描き出すのが 佐藤さんはまったくもって上手いと思う。 収録作品の中では「デュエット」「FOUR」「裸樹」がその順に好きです。 続きにあたる『聖夜』も是非読んでみたいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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