カテゴリ:もう一度観たい・読みたい
中・高校の行事に「校内合唱コンクール」が設けられている理由がなんとなく、わかる気がしました。 必ずといっていいほど男子生徒は真面目に歌ってくれないし、 真面目に取り組みたい人と、それを恥ずかしがって揶揄する人とで対立するし クラスの雰囲気は一度は険悪になるし、先生は傍観して、 適当なはっぱをかけるだけだし…ねえ。 でも本番何日か前になると急に練習に熱がこもったり、 嘘みたいに団結するクラスが出現したりして 歌うことにも慣れてきて、 紆余曲折を経てようやく至れる境地があるというか。 合唱の醍醐味って聴くだけじゃなく体験してみないとわからない。 この小説を読んでいたら、その頃の出来事とか、 歌ってみて気持ち良かったこととか、 体の内から、それが自分も体験したこととして蘇ってきて、 「ああ、あの行事があって本当に良かったなあ」って思いました。 クラスで歌うって、決して仲の良い人とだけ声を合わせることじゃないものね。 でも、歌うことで、歌っている間だけは様々な事情を受け入れて 一つの歌を作り上げようと声を合わせる。 それって、とても大事なことを学んでいるのかも…。 彼らの合唱、聴いてみたいです。 この小説は現在本屋大賞にノミネートされているみたいですね。 もしも大賞を受賞したら映像化される可能性も出てくるなあ…。 そしたら、彼らの合唱聴けるかな?なんていうふうにも思いました。 ノミネートされている10冊のうち柊は4冊しか読んでませんが。 読んだ4冊はどれも読み甲斐のある作品だったので、 どれが選ばれても嬉しい。 この賞は、読み終えた後で気持ちが明るくなる、前向きになれるような作品が 選ばれて欲しいです。…なんとなく。 柊の読書メーターは→こちら 柊のつぶやき(Twitter)…… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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