祝杯
本チラシの完成をさかなにデザイナーと祝杯。近所の串カツ屋で。僕ら二人の話を聞いていた店の奥さんが「芝居してはるんですか」と声をかけてくれる。近畿大学文化圏の店だったので、「うちの店にも近大の先生が良く来てくれはるんですよ。唐十郎さんとか来てはるんでしょう近大に」という話になる。「ひげを生やした先生が来てくれますよ。演劇している方で」と。低い声で話しはる人で、ヒゲ生やして、と。あああの人かと思い当たる。本チラシをお渡しして、しばし僕らの芝居の話。なんていうのかなあ、こういう話が大切なんだと思う。お客さんが何をしているのか店の人は知りたがっているし、僕らは知らせたい。こういう両者が出会うのは自然なことだと思う。こういう出会いが生まれる場所が豊かなんだと思う。沖縄はすごいんだよなあ。こういう出会いがすぐに生まれる土壌がある。日本にもあったはずなのに、すっかりだ、きっと。なんてことを話しながら、考えながら、看板まで飲む。楽しい夜。またメールのやり取りが増えてきた。