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テーマ:楽天写真館(354856)
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現在、家の大改修中である。大家の怠慢を怒ると、Nさんが泣きそうになる。彼女を非難しているのではないのに、即電話を取って、かなり厳しい口調で大家に抗議する様子なので、うっかり大家の悪口も言えない。彼女が喧嘩するのは見たくないし、させたくない。似合わない。 未だに、わが大レストルーム(2階)は、テロの爆弾攻撃にあったかのような状態である。なぜ工事が捗らないのかというと、多少英語がしゃべれるビルマ人の棟梁が、この装置はすべてアメリカ製を取り寄せたもので、部品がそんじょそこらにないと。やっと、Nさんがネットで調べ上げて、遠いスワンナブーム空港近くの店から取り寄せることになった。明日バスタブとシャワーに関わる工事が着工される予定。しかし、当てにはならない。 とにもかくにも、家屋内の電気の配線が完全回復した。そのため、長い間、使われていなかった、応接間を美しくしようと、水槽と熱帯魚を5種類、17匹買ってきて、飼い始めた。ここで生まれた魚はみんな熱帯魚なので、断らなくてもいいのだが、そう書かないと、日本人にはイメージできないから。17匹の熱帯魚は見飽きない。2度とは同じ場面がない。同種魚間の相互関係、異種魚間の相互関係があって、それが気まぐれに変化するものだから、全体が1秒後には、ガラリを模様が変わる。 Nさんは、お客のない時は、応接室でぼくが昼寝をしながら、新聞を読んだり、ネットを楽しんだり、TVを見たり、スナックを食べたりできるようにマットを敷いて、しつらえてくれた。(写真参照) この日記に何ども書くようだが、タイランドでは日本語の氾濫がすごい。と言っても、話し言葉の日本語ではない。日本の文字が随所に溢れている。ザモールのおもちゃ売り場をじっくり回っていると、日本のおもちゃ売り場かと錯覚するような目眩におそわれる。そのおもちゃ売り場はどのデパートも半端な広さじゃない。ほとんどが日本語で書かれている。文具売り場もまたすごい品数で、ここにも日本製品が溢れている。デパートの食堂街は、どのデパートも日本食堂のオンパレードである。日本食以外の食堂を探すのが困難なくらいである。子供の頃から、タイ人は日本製品と食べ物で育てられている。 早い話が、Nさんの夫さんのヒアさんは、ウルトラマン(ウンターマンと発音される)の熱狂的ファンであったという。ナムは、ジブリ、ディズニーとサンリオ。ニックはジブリとディズニー。ニック的には、ディズニーはUS製ではなくて、日本製である。Nさん自身は、ジブリと槇原や宇多田などのJ-POPのファンである。 現在TV3チャンネルの木曜夕方に、「スポ(ーツ)レンジャー」(ーツが聞こえない)という子ども向けの物語がある。モンスターが暴れる、それをスポ(ーツ)レンジャー(5人)が協力してやっつける。そういう話である。なんだか、聞いたことがあるでしょ?そうです、日本の「ゴレンジャー」のタイ版なのである。ちゃんと「アカレンジャー」を始めとして5色のレンジャー部隊が活躍する。タイの子はタイランドのドラマだと思って見ている。娘のMgが見れば懐かしさで涙を催すだろう。 ニュースでも、「ジップン」(ぼくにはニッポンと聞こえる)という単語を耳にしないことがない。 このようにして、タイ人は、日本語、日本文化、日本食に幼児の時代から、ミルクと一緒に飲んでいる。日本との友好関係を考える上で、この子ども時代から日本文化に馴染んでいるということが、とても重要なのだ。スパンの長い視野で両国関係を考えたい。 ニック、ナムが初めて日本の土を踏んだ時の感動を、ご想像願いたい。ここにも書いたが、成田空港を出て、教え子の迎えの車に向かうとき、ニックが、歌舞伎の芝居のように大げさな一歩を意識的に踏み出した。ぼくは、わかるんだなあ、彼の気持ち。 女子バレーボールのロンドン五輪出場権をかけた大会で、日本とタイランドが同位の4位だったが、日本がロンドンに行けることになった。ここでは、大騒ぎで、フェアじゃないと抗議続出。ぼくも、釈然とはしなかった。内容的にはタイランドに行かせたかった。ぼくは、「どうすればよかったの?日本とタイランドが決戦すればよかったの?」と尋ねると、みんな一斉に「わたしたちは 日本チームと戦いたくはない 一緒に行きたい」と。 追加: 行きつけのそば屋(ESSOの敷地内にある)で、きれいな顔立ちの若い男の店員のTシャツの前後に「CHE」というアルファベットが書いてあって、髭面のお馴染みの顔が描かれていた。「あ チェゲバラ」と思った。ぼくが、学生時代、スペイン語を勉強した動機をなした、青春の血を沸き立たせたキューバ革命の立役者。最近暗殺されて死体で見つかった。タイ人には馴染まない。やせぎすの店の女主人に訊いた。あの子は? ああ ベトナム人です 英語はだめですが フランス語なら大丈夫です と。英語もだめだけど、フランス語はもっとだめなので、頷くのみだった。ベトナム人かぁ・・・再び、もっと深くうなずいた。なんか、なんか、素敵だなぁ。 上記の写真を見て、ある人が、こんなレイアウト 日本ではありえないと。そうでしょう。地震が怖いからね。地震のない土地柄だからこそおおらかにできる。早い話、台所の食器の置き方で、コーヒー茶碗とお皿を交互に置いて、まるでスカイツリーのように積み上げて置いてある。危ない。台所で思い出した。もう一つの広い方の台所は、外付けで、隙間だからけのスカスカ。蛇やアリゲーターが出没した実績があるので、注意を要した。大家に強く、この隙間を塞げと要求したら、隙間をコンクリートで埋めてくれた。なんだか、ほっとした。いちいち足元に何か動物がいやしないかと気にかける必要がなくなったということが、こんなにほっとすることとは思わなかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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