関係力（相対性）経済学RELATIVITY ECONOMICS

今日（火曜日）、ニックが来ている。昨日のテストの後一日の休校があって、明日再度テストを受けるというシステムだからだそうである。

彼は、期末テストを迎えており、猛勉に猛勉を重ねている。きっと、受験した科目のテストの成績は上がるにちがいない。「受験した科目」と言ったのは、テストの総点数が上がるとは限らないからである。というのは、彼の母親Ｎさんが、理解し間違えて、月・水との二日間だけのテストだと思い間違いをしていたが、実は先週の金曜日に期末テストの初日としてテスト期間は３日間であったのだそうで、初日の準備をまったくしていなかった。母親の致命的なミスである。ために、初日のニックはほとんど０点じゃないかと思われている。したがって総点数は下がるかもしれない。

実に、大らかな人々で、そうであったとしても、ニックの受験勉強への取り組みの進歩には、目を見張るものがあ。今回総点数が下がったとしても、今後の見通しに期待をしている。ニックは、好んで楽しむ風ではないが、自ら進んで勉強している。漫画ＤＶＤ（最近「平成いぬ物語　バウ」に凝っている）を見ていても、Ｎさんが、「ニックニック　時間よ」というと、ぱっと漫画を止めて、勉強に入る。朝から夜遅くまで勉強している。これは今までにまったくなかったことである。

知恵熱というのか、一昨日（日曜日）から、微熱と咳と頭痛がするとかで、周囲を心配させている。昨日テストを受けに断固として学校に行った。今日、中休みで家に来ている。明日のテストは数が少なく、あまり重要じゃないとかで、切迫した勉強の仕方ではないが、ちゃんとやっている。

成長著しいけど、退歩した部分もある。彼は友だちから借りた幽霊の本を読んで、自宅でも一人で居られなくなってしまった。絶えず「ルン　コイチ。　ブック　オ　フレンド　ゴースト。　アイム　スケア。　カモン」と両手を合わせて、階下のリビングにぼくを誘いに来る。ぼくは、断固として「アイアム　ワーキング　アンド　ビジー　ナウ。　ゴースト　イズ　カミング　トゥ　ユー。　ショーミー。　アイム　ゴーイング　トゥ　ブレーム　イット」（今勉強で忙しい。もし幽霊が出てきたら、案内して来い。ぼくが文句いってやるから）そういうと、彼は勉強道具を引っさげてぼくの部屋に入り浸りになってしまった。悪い癖をつけてしまった。

［写真：本文と無関係。北東（日本）の方向に椰子の木が数本立っている。望遠レンズで撮ってみた]