おお、ヒナさんがいるではないか。
とっても久し振りですね。いかがお過ごしでしょうか?
春休みまで学校に来て凄いです。
自分は無理!!
流石は生徒会長さんなわけですが、5月くらいになると前期生徒会の総選挙があると思うんですがヒナさんは再び立候補するんですかね?
あと、野乃原君はもう卒業してしまったのかな?
いろいろと気になる事が増えてくる新学期、学校が始まるのが待ち遠しいですね。現実世界では学校は全然始まって欲しくないですが(笑)
さて、書記のハル子がいないのですがどうしても外せない用事があるそうで。
我々読者は既に何の用事かは知っているがな。
愛沢邸にて・・・
ハヤテたちが咲夜の誕生日会に来て、正体がばれるのを恐れていたハル子に朗報が入った。
なんとナギが寝ていてハヤテらが来られないという事である。
これで自分の正体がばれるという懸念が払拭されたハル子は主である咲夜を盛り上げるべく、背後から声をかけてきた客に対し学校でのキャラとは全く違う超ハイテンションで応答した。
これは抜き打ち検査であった。
真ん中分け少女の命があったかどうかは依然不明であるが、愛歌と名乗る人物によりきっちり抜き打ち検査を受けさせられてしまったハル子は、見事に抜けているところををさらけてしまったのだった。
まずい、このままでは学校で通してきたクールというイメージがくずれてしまう。なにか誤魔化さなくては。
だめだ、嘘を言ってもばれてしまう。と言うより言動に出てばれてしまう。
なにか、なにかいい手はないのか!!
考えあぐねている彼女にある名案が閃いた。
そうだ!! ドジっ子ならばこの危機を乗り越えられる!!
ドジっ子ならば大丈夫!!
彼女はすぐさまドジっ子モードに移行しようとした。
が、しかし!! あろうことかドジっ子移行システムにエラーが発生しドジっ子に成り切ることができない!!
なぜだ!? なぜドジっ子が演じられぬのか!!
日頃演じているクール&きっちりが身体に染み付いてしまったというのか。
いやそれはない。メイド喫茶では変幻自在にキャラを変えることが出来ていたはずだ。店のナンバーワンとして君臨していた私にドジっ子が演じられぬはずがない!!!
だが彼女の脳内葛藤も虚しく、愛歌にその正体を知られてしまったのであった。
・・・なぜ彼女はドジっ子を演じることが出来なくなってしまったのか。
その原因は現在の彼女の服装と立場にあった。
彼女がメイド喫茶に勤めていたころは、いくらメイドの格好をしていようとも所詮店員である。
ところが、咲夜の専属メイドになったところから彼女の立場が一変する。
つまり、彼女はメイドの格好をしているだけの店員から本物のメイドのなったわけである。ここがポイントである。
もうお分かりであろう。
そう、彼女がドジっ子になれなかった理由。
それは・・・
サキと被るからである!!!!
メイド&ドジっ子属性は既にサキにより掌握されてしまっていたのである。
それによりハル子が本物のメイドになった時点でドジっ子の道は閉ざされてしまったのだ。
そこに後発組の入る余地は残念ながらどこにもない。
こうして、ハル子のとっさのドジっ子作戦は失敗に終わったのであった。
次回より、前週から引っ張り続けられているハヤテの舞台が今、始まる。
全米が泣いた、同情で泣いた悲劇の出オチ物語が次週いよいよ開幕。